絶壁に立つ修道院は正に天空の城

こんにちは。中年バックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをお読み頂きありがとうございます。

世界を股にかけて旅する股旅ブルースでは僕がこれまで訪れた海外のグルメ情報、街歩き、観光、現地の暮らしなどをご紹介して行きます。

前回まで、ギリシャからトルコへの旅のスタート地点アテネにて旧市街のグルメや遺跡を堪能してきましたが、今回は中継の町カランバカまで電車で向かいます。

アテネからカランバカ、ギリシャを北上する鉄道の旅へ

カランバカへの出発駅アテネ中央駅は早朝からツーリストで混み合っておりホームには警備員もチラホラ。
ここアテネ中央駅は中心地モナスティラキ駅より地下鉄で約20分、
途中オモニア駅で乗り換えてラリッサ駅で下車すると目の前が鉄道駅になります。
路線の終端駅として知られ、現在はアテネからエーゲ海沿岸のテッサロニキ間を運行中。
地下鉄ラリッサ駅は中継地の地名に由来するそうなのです。

カランバカまでは片道25.6ユーロ(約3,300円)、
今回は事前にネットでチケットを購入しスマホにダウンロード済の為、そのままホームで列車の到着を待ちます。
しかしなんていい時代だ!海外のチケット購入と言えば、ひと昔前はツーリストカウンターで待たされ、難解な現地の言葉に四苦八苦した上、おつりを確認したりと一苦労だったのだが、
今や携帯で世界のチケットを購入出来るなんて!本当に便利になったものだ!
安全で効率的、より多くの人が海外旅行しやすい時代になったけど、
見知らぬ土地で交渉したり主張したり、現地のコミュニケーションに苦労した経験も今となってはいい思い出。
あれが味わえなくなっちゃうのもなんだか寂しいなぁと中年バックパッカーは思ってしまうのでした。

待つこと15分、定刻どおりに列車はホームに到着。ギリシャ国鉄で4時間半の旅に出発です。

コンパートメント座席戦争!密室の敗北・・。

予約した席はコンパートメントタイプのひとつで3列シートが向かい合わせの個室になっています。

窓側の席を予約していたので先に座って発車を待っていると、
まずフランス人らしき若い兄弟とそのお父さんらしき3人組が乗ってきました。

彼らは通路側の2席と向かい側の中央席に座ります。
僕の向かい側の席は空いてたので、このまま誰も来なければ快適な4時間になるなーなんて調子に乗ってシートの上に足投げ出してくつろいでいるとドアを開ける爆音が!

そこには背丈2メートルを超えるんじゃないかと思しき体格の大きな男性が立っていました。

あまりの爆音にみんな一時放心状態。
プロレスラーのように立派な体格です。しかもハルク・ホーガンに激似!!
猪木、魂のゴングを鳴らせ!

すみません、古舘さんの名言がまた出てしまいました。

なんと彼の視線は僕が今や足を投げだした向かい側の席に向けられているではないか。
OMG!!その素早く足を引く動きはブルドッグに睨まれたトムのようでした。

すみません、すぐね、すぐ空けますんで・・。埃も払っときますね・・。

座ってみると意外と近い!
エイリアンとシガニーウィーバーぐらい近い!
しかも足元に置いたオレンジジュースのペットボトルがこれまたでかい!
4リットルぐらいあるぞ!それ本当にジュースか!?焼酎大五郎じゃないのか!?
座席間戦争に完敗し、僕の快適な旅の夢は無残にも消えて無くなったのでした。

なんだかんだありましたが電車も無事発車。
意外にも隣に座ったハルクの奥さんが大変気さくな方でご夫婦と色々おしゃべりさせてもらいました。

旅は本当に良いものです。
特に人とのふれあいが 旅をより良いものにしてくれます。美味しい食べ物や、素晴らしい世界遺産もいいですが、やっぱり心に深く残るのは現地の人や同じような旅人とふれあった記憶だったりします。

僕も出会った人にとって深く心に残る人間でありたいなぁと常々思います。
強烈なインパクトを与えてるんでしょうけど。

そうこうするうちにメテオラ修道院の麓の町、カランバカに着くのでした。

今回も股旅ブルース、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回、メテオラで聞こえる財宝の唄。をお送りします。

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