勇壮に佇むパルテノン神殿もかつての栄華を残す

こんにちは。中年バックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをお読み頂きありがとうございます。

世界を股にかけて旅する股旅ブルースでは僕がこれまで訪れた海外のグルメ情報、街歩き、観光、現地の暮らしなどをご紹介して行きます。

今回から新シリーズ、ギリシャはアテネからトルコのイスタンブールまでの旅をお送りします。

当初、5夜連続8時間ドラマで新春放映を計画したのですが、あいにく実現しませんでしたのでブログでめいっぱいお届けします。

ぜひ世界の車窓からのテーマソングでお楽しみください。

エーゲ望む、ギリシャからトルコの旅へ

さて、今回の旅アテネからイスタンブール間950km、バスと電車を乗り継いで8日間で激走しました。途中世界遺産メテオラで有名なカランバカ、ギリシャ第2の都市テッサロニキとエーゲ海沿岸を経由して陸路にてトルコ国境越え、イスタンブールからボスポラス海峡を渡り沿岸の街ブルサまで足を伸ばしております。

日本からアテネまではバンコク経由のイスタンブール入り。
大好きなタイ航空で福岡空港から出発!
福岡~バンコク間の機材てボーイング777でタッチパネルにシェードも最新、しかもガラ空きだから静かで横にもなれちゃうとゆう 贅沢路線。
テンション上がる~と思ってたら、あれっ?エアバス330に変わってる!!う~む、これも経費削減の影響か・・。まぁ機内食も美味しいし快適に変わらないか!

バンコクに到着後は数時間のトランジットの後、イスタンブールへ。
今度はターキッシュエアラインに乗り換えて出発!さよなら、バンコク、、夜間飛行ではないけれど、飛び立つ時はいつも泣いちゃうのね・・。
憧れのターキッシュエアライン、機内で着席するとCAさんがなにやらオシャレな小袋を配布しているのです。
なんと、中にはスリッパやら歯磨きセットやらアイマスクが詰め込まれているではないか。
なんと太っ腹な!いつも機内の騒音や腰痛に悩まされるこの中年には嬉しいアメニティ!
お~オスマン帝国のお恵み、快適な旅に感謝します。
そうこうするうち、イスタンブールに到着。
今度はアテネ行きのエーゲアン航空に乗り換えて出発。
日本出発から27時間を経てアテネに到着するのでした。

アテネと言えば皆さんご存知、世界の観光都市。
パルテノン神殿で有名な世界最古の都市の1つです。
人口は65万人、ギリシャ共和国の首都であり古代ギリシア建造物や遺跡を数多く残す風光明媚な街なのです。
街並みも現代的な市街地もあればプラカ地区等昔からの住居や教会があったり可愛らしいヨーロッパの雰囲気を味わえます。

アテネ国際空港からバスで中心地シンタグマ広場に着いたのは、太陽も真っ盛りの午後2:00。
しかし暑い!7月の観光ベストシーズンのせいか激暑の上、観光客もごった返しております。
まさに熱気ムンムン!まるで長州力対エル・ゴリアス戦のあった越谷市体育館のよう!
この酷暑の中、あの小高い丘にあるパルテノン神殿に参るなんざ、とんだ苦行だぜ。
しかし負けてられん!いざ!

それにしても、アテネの街はあちこちに遺跡がありますね、パルテノン神殿だけでなく古代アゴラだとかあちらこちらに遺跡が残っていて街歩きも飽きません。
歴史マニアにはたまらない街ですね。

心臓を確実に破る、アクロポリスの登山道

パルテノン神殿のあるアテナイのアクロポリスとは古代ギリシア語で「高いところ」を意味するそう。
入口で入場料20ユーロを払って頂上まで登るのですが、これまたロングロングウェイ!
赤坂マラソン並みの坂が続いている!
わしゃ猫ひろしかっ!!とひとりでツッコんでしまうぐらいの強烈な登り坂!
それもそのはずアテナイのアクロポリスは市街地から高さ70mの場所にあり、
普段運動不足のバックパッカーには鬼の道中となっているのです。

途中には古代の円形劇場があり、今でもコンサートなどここで開催されているそうです。
こちらはイロディオ・アッテイコなる音楽堂。絶対エンヤとか来てるだろ・・。
どうせなら同じ劇場同志、パルテノン多摩て名付けてほしかったなぁ・・、全然関係ないですが。

白い石壁の向こうにアテネの街並みが映える

息も絶え絶え登りきると、アクロポリスに到着。もうその頃は意識朦朧、あぁついにここは天国か・・、神殿のような石柱が所々に・・。ってすごい!アクロポリスの入り口はプロピュライアと呼ばれる壮大な門があり大理石の石柱や階段が建造されているのです。
その様相はまるでハリウッド映画のセットのよう。
それかVシネマか。ミナミの帝王とか撮影してほしいですね。

アテネの街見下ろすパルテノン神殿の絶景

さらに進むとついにあの有名なパルテノン神殿に到着。うおーデカい!
神殿自体は所々、修復中だけどその荘厳な佇まいは今でも歴史の重みを体現しているかのよう。
高さ18m広さ2170㎡もある神殿には巨大な円柱がなんと67本も設置されているのです。しかも建設が始まったのは紀元前447年だと言うから驚きですね。その頃の日本てなにしてたんだろうか・・。
特に有名なのはパルテノン神殿の黄金比。建造物を設計する際に使われた方法で最も美しいとされる比率。その比率は1:1.618とされ、パルテノン神殿だけでなくエジプトのピラミッドにも使われているそうなんです。
ちょっとちょっと、醤油とみりんは1:1よ。って小林カツ代先生、肉じゃが作ってんじゃないんだから。
長方形の長さと幅の話ですよ。まぁこの黄金比によってなんとも美しい神殿が造りあげられたのでした。

3ヘクタールもの広さがあるアクロポリスにはパルテノン神殿の他にもエレクティオン神殿やディオニュソス劇場等があります。
少年時代にジャンプ読者だった僕はもう小宇宙(コスモ)をビンビンに感じて、
もうペガサス流星拳!て叫びたくなっちゃいそう。
でも一番の名所はここ、アクロポリスの北側にある展望台。こちらからはなんとアテネの街が一望出来、その絶景を堪能出来るのです。

天気が良ければ向かい側のリカヴィトスの丘も鮮明に望めて見晴らしもグレードアップ。
紀元前から建設されたアクロポリス。
数千年の時を経て、崇高な歴史を今に伝える世界遺産なのでした。

しかし暑い、歴史もいいけど酷暑と疲労でそれどころではないので、そそくさと下山するのでした。風情のない男でごめんなさい。

パルテノン神殿へはアテネ国際空港からバスで「シンタグマ」まで。
シンタグマ広場からは徒歩20分です。

Ακρόπολη Αθηνών
Athens 105 58 ギリシャ
Αθήνα 105 58
☎+302103214172/8:00~20:00

http://odysseus.culture.gr/h/3/gh351.jsp?obj_id=2384