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今回はラダック最大仏像を見にティクセ・ゴンパを訪れます。
山の斜面に築かれたゴンパはのどかな山村を見守る勇ましい寺院でした。

ゴンパ巡りの決定版!ティクセは勇ましくも長閑な寺院。

未だ多くの仏教施設が残るラダック地方
その大半は王国として最も繁栄した頃の状態を残し、古来からの仏教文化を守っている。
レー近辺では、前回ツェチュ開催で訪れたへミス・ゴンパシェー・ゴンパが有名だが、美しい大仏像と壮麗な佇まいを見せるティクセ・ゴンパもそのうちのひとつだろう。
ティクセ・ゴンパは15世紀半ばに創建。
チベット仏教の中でも最も新しいゲルク派のゴンパでもある。
ゲルク派と言うと、ダライ・ラマも所属する最大の宗派であり、現在も約100名ほどのお坊さんが修行しているのだそう。
へミス・ゴンパのツェチュが終わった後、もう一件ゴンパを巡りましょうという事になり、ガイドのスカルマさんが連れて来てくれた。

ティクセ・ゴンパレーの街から南東に19km行った先にある。
川沿いの国道から一本入ると、それまでの荒涼とした風景から一転のどかな空気漂う牧歌的な暮らしが広がる。
村の人々は田畑の手入れをし、家畜の鳴き声が聞こえる。
所々に緑が広がり、豊かな自給自足の生活が垣間見られる。

そんな村の北側には山の斜面が広がるのだが、そこにティクセ・ゴンパは位置する。
真っ白な僧房が裾野に向かっていくつも広がり、団地のような様相。
頂上には寺院の本殿が建てられており、黄色い外壁が晴天に映えていた。
一見すると、到底寺院には見えず、まるで要塞のように地上を見下ろしていた。

あんな山の頂上まで登るのかと、恐れ慄いていたが、寺院近くまでは車で行けるらしい。
いやはや、ただでさえ高地なのに更なる登頂はドキドキする
寺院の入口まで来ると、周辺の風景が見渡せた。
周りはゴツゴツとした岩山が広がるラダック特有の地形なのだが、ティクセ・ゴンパがあるここ周辺には木々や農業の自然があり、砂漠で見つけたオアシスのように少しばかり癒やしを感じた。

寺院入口から内部にかけては外側の沿道を歩いて行く。
中は鮮やかな黄色にチベット装飾で彩られ、ゴンパらしさに包まれた。

漂うお香の香りに微かに聞こえる鈴の音。
張り詰めた空気は荘厳であり、どこか異空間に迷い込んだような感覚に襲われた。

冠に耳飾り、ラダック最大仏像は見目麗しいお釈迦様だった。

ティクセ・ゴンパにはもうひとつ見どころがある。
ラダック最大の大きさを誇るチャンパ(弥勒)大仏像があるのだ。
しかし、そんな大きな仏像がどこに?収蔵出来るような巨大なお堂もなし、、。
なんと大仏様、本尊の建物を3階層ぶち抜きでいらっしゃったのだ
階段を上がって入口入ると、麗しいお顔が目の前に!!

まるでデパートのホールのように上部から見下ろすと、その美しい身体を拝見出来る。
高さ15メートルにも及ぶそのお姿は女性的な顔立ちに、カラフルな装飾具、特にお耳につけられた飾りは日本の仏像には見られない珍しい形。

文化が違うとお釈迦様もこんなに違うのか。
なんだか、現代の流行ファッションを取り入れているかのよう。
ちなみに頭部の冠には5人の如来様が描かれているのだとか。
これ、ココ・シャネルとかディオールとか描かれてたりして。なんともド派手な圧巻の佇まいに深く手を合わせるのだった。

他にも輪廻転生神仏の絵など見学出来るティクセ・ゴンパ。
現存する仏画や彫刻としては大変貴重なものであるらしい。
ゴンパ巡りとしてはまず押さえておきたい場所だろう。

ティクセ・ ゴンパ
Thiksey Monastery
Leh Manali Hwy, Thiksey, Ladakh 194201
☎+911982267005/6:00~19:00
http://www.thiksay.org/
1400 年代半ばに建てられた丘の上の雄大な僧院。堂、尼僧院があり、多彩な仏教芸術を鑑賞できる。