夜は混沌としたジャマエルフナ広場も昼間は生活感漂う

こんにちは。中年バックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをお読み頂きありがとうございます。

世界を股にかけて旅する股旅ブルース。
前回まで、アフリカ北部の国モロッコ、旅のはじまりカサブランカでは朝の爆音で目覚めたのですが、地元カフェのミントティーに癒されほっこりしたのでした。

今回は魅惑の街マラケシュを旅します。

ジャマエルフナ広場、夜と朝のあいだに・。

カサブランカのカサヴォヤジャー駅に着いたのは日も高くなり始めた頃。
マラケシュ行き電車のホームには旅人の他、地元の人々も発車を待っていました。
遅れる事1時間、ようやく出発です。

カサブランカの市街地を抜けた後はなだらかな丘陵地帯が続き、いくつかの小さな駅で停車します。
駅に着くたびに乗客は変わり、車内はまた混み合ったり閑散としたり。
車窓と共に移り変わる車内の様子をただぼんやりと眺めるだけで異国での旅情に浸れるのです。

電車は山を越える度に牛や山羊など牧歌的な地域をゆっくり通過します。
途中にはロバの馬車を見かけたり古くからの暮らしが垣間見れる素敵な路線でした。

乗車する事4時間、マラケシュに到着です。

マラケシュは人口ではモロッコ第4の都市。
一般的にモロッコでイメージされる迷宮のような路地裏、煌びやかな雑貨、喧騒等を詰め込んだ街です。
モロッコに来たらマラケシュ観光だけは外さない旅人も少なくないのでは。
イズニックタイルの素晴らしいマラケシュ駅からバスで旧市街地まで行きます。

着いたのは旧市街、通称メディナと呼ばれる地域の中心地、ジャマエルフナ広場。

広大な広場が人々の憩いの場になり、観光客向けの馬車や屋台もあったりします。

さながら、ニューヨークのタイムズスクエアて感じでしょうか。

あれ、モロッコの伝統衣装ジュラーバを纏った人々が賑やかしく笛を吹いている。
よく見ると数匹のコブラや蛇を調教してる様子。

出た!モロッコと言えば蛇使い!

昔、テレビで見た東京コミックショーは偽物だったけど、本物だ!
僕は嬉しさのあまりしきりに写真を撮りまくったのです。

蛇使いのおじさんも僕の興奮に合わせてコブラを見せてくれたり、触らせてくれたり。
レッドスネークカモン!リアルコブラカモン!

あー楽しかった。
“おい、兄さんチップチップ。”
うっやっぱり・・・。
“100だよ、100。”
100ディルハムて言ったら日本円で約1000円か。
高いけどまぁ写真やら動画やら、色々楽しんだしな。
はい、100ディルハム。
“ノンノン、100ユーロね。”
100ユーロ!!100ユーロつったら約12000円じゃないか!?
“おいっ!払えるか!そんな大金!”
何度か押し問答したがラチあかず・・。
“とにかく払わん!!”と100ディルハムだけ渡して足早に立ち去ったのでした。

くそー、観光地ではよくあるけど、
いまどき、親父ギャグみたいな手を使ってくるとは!

ムカムカしながら歩いていると、
先ほどの蛇使い一味の一人が追いかけて来て、
“兄さん頼む!もう100だけくれ!ディルハムでいいから!お願い!”

“くどい!!!”

今回も股旅ブルース、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回、21話 マラケシュのクトゥビアで清める
をお送りします。

ジャマ・エル・フナ広場
جامع الفنا
Rue El Ksour, 38, Marrakech 40000, Morocco، Marrakesh 40000 モロッコ
☎+212674747464