自然の景観とは違ったアートのような茶畑

こんにちは。中年バックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをお読み頂きありがとうございます。

世界を股にかけて旅する股旅ブルース。
今回はヌワラエリヤに広がる美しい絶景を車窓から眺めます。

アジアNO.1絶景。車窓を流れる芸術的景観

スリランカ紅茶、いわゆるセイロンティーの栽培は島中部にあたるヌワラエリヤ、ウバ、ディンブラといった高地に集中している。
その広さは1900㎢もの面積を占めているらしい。
なんと大阪府の面積とほぼ同じとゆうではないか。清々しい高山の茶畑に道頓堀やら通天閣やらスッポリと収まるのだ。
あまりピンと来るものではないが、広大な事に変わりない。
その茶畑の絶景を拝むためキャンディからスリランカ鉄道に乗車したのだが、当初押し合いへし合いの大混雑もやがて収まり車内の座席に腰掛けられるようになってきた。
車窓からは山並みに広がる自然や山間部に建つ集落が目に飛び込んでくる。茶畑まではまだまだかかりそうだった。

車内はゆったりとした時間が流れ、レールを走る揺れに任せて微睡む人もチラホラ。
深い眠りに入ろうとすると車輪の軋む音に目覚め、また目を閉じると軋む音に目覚める一連のリズムが繰り返される。
見ていると車内の数人が同じ動きをしているので面白い、なんだか集団行動の実験みたいだ。
そうだ、空港でカステラを買ってたんだっけ。
出発から2時間、小腹も空いたし食べるか。バックパックから箱を取り出すと思いの外、量が多い。
折角だから隣や向かい側に座ってる人にもおすそ分けしてあげた。
さすが日本のカステラ、小分けにされてるのが嬉しい。地元の人たちは初めて見る日本のカステラに興味津々。cakeで通じるかわからないが、みんな美味しそうに食べてくれた。

地元のカステラをきっかけに親睦を深められるなんてちょっぴり嬉しい。
子供を抱えたお母さんも小さくつまんで食べさせている。
あれっちょっと待った、カステラの下に紙がついてるぞ!急いで剥がさせたけど、
気にせず食べちゃった人も・・。皆さんごめんなさい、お腹大丈夫だったかなぁ。

そうこうするうち、気づけば車窓は溢れんばかりの深緑の茶畑で埋め尽くされていた。
畑の風景といえど、その鮮やかな色彩と起伏ある谷間のコントラストで印象派の絵画のように美しく窓枠に収まっている。

次々に流れる茶畑の風景は1枚1枚が全く違う表情を見せてくれた。
ある場所では小川がそよいでいたり、ある場所では農作業してる人がいたりでなんとも飽きない。
アジアナンバー1の車窓と聞いていたが間違いではなかった。
これはもう本家世界の車窓からも逃さないだろうな。

ヌワラエリヤに行くには近隣のナヌオヤ駅で下車しなければならない。
大概の旅行者はヌワラエリヤに向かうため、このナヌオヤ駅で大半が下車する。
閑散、とゆう程ではないが空いて来た列車は次の目的地エッラを目指す。
風景も変わって茶畑からまた山間部になり小さな集落を通り過ぎてゆく。
地元の少年たちとふれあったり、カステラをおすそ分けしたりで6時間の乗車はまたたく間に過ぎ、気がつけばエッラに到着した。

高地にあるエッラは大自然の中で楽しめるアクティビティも人気だが、通りにはレストランやバーが並びカオサン通りのようなバックパッカーたちの集まる街と化している。
ホームには巨大なバックパックを抱えた旅人達で溢れんばかりとなった。僕もその内の1人だったりするが・・。

列車の旅は楽しかったけどスーパーハングリーだぜ。どこかにレストランはないものか
とゆう事でメインストリートから激目立つのに名前は地味なCafe Chillへ。
建物は広い敷地に木材で作られておりリゾート感満点。
2階にはバーカウンターもあり深夜2時まで営業してるので食事だけでなく飲むにもピッタリ。
メニューはスリランカ料理だけでなくハンバーガーやパスタなど西洋料理や中華もあってバリエーションも豊富なのだ。とは言え食べたいのはスリランカ料理。頼んだのはカレー日替わり定食800ルピー(約500円)。

例のごとく中央に盛られたライスの周りには8種類のカレーが並び、チキンカレーやサンバルも別皿でついてくる。せんべい風のパパダンを割って乗せたらミックスして食べよう。
ダルや青菜の甘味にスパイスの辛さが程よく食べやすい。

他にもデビルチキン850ルピー(約540円)もオススメ。揚げたてのチキンとパプリカ、トマトにスパイシーなあんが絡まる。あっこれ酢鷄だな。ライスと合わせて食べるとテッパンの美味さである。
ボリューム満点でバラピリナワ(シンハラ語でお腹いっぱいの意味)なのだった。

今夜はエッラのホテルに宿泊する予定。
長旅を癒しつつも、明日にはサファリドライブで有名なヤーラまで移動する。
明日はバスで長時間移動とローカル交通好きにはたまらない旅が続くのであった。

今回も股旅ブルース、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回、46話 エッラの暴走バスで地獄ドライブ
をお送りします。

Cafe Chill
A23, Ella 90090 スリランカ
☎+94771804020/10時00分~2時00分