餌を啄む勇壮な姿をシャッターチャンス

こんにちは。中年バックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをお読み頂きありがとうございます。 

世界を股にかけて旅する股旅ブルース。
今回もヤーラのサファリドライブで動画たちを激写します。

ヤーラはリアル動物王国。ムツゴロウさんも驚愕の生き物バラエティ

ヤーラのサファリを訪れて早3時間。早朝から様々な動物たちと出会えて気分はもう畑正憲である。
雄大な大自然の中でチャトラーーン!!と叫びたい。

ミキティーー!!

いや、間違えてるし!!全然関係ないし!
出会えた動物たちでも密林からゆっくり現れたゾウの集団は圧巻であった。

巨大な親ゾウの周りには何頭かの子ゾウも戯れ、一緒に葉っぱ食べたりしていた。
親子の愛とは動物たちも同じなのだと実感する。ごめんなさい、なんだか目頭が熱く・・。

立派な角を持った鹿の集団にも出会えた。
森から突如出現し、草を食んでいるのだが、一頭の角鹿の周囲には数頭の雌がついて周っていた。
白い斑点が特徴のこの鹿はマダラジカ。よく見かけそうな鹿だがスリランカの固有種らしい。

小腹も空いてきた頃、ジープは公園南部の海岸沿いに到着した。
浜辺近くには他のジープも止まっておりおそらくここが休憩エリアとして決められているのだろう。
ドライバーがサンドイッチとコーヒーを用意してくれた。
インスタントだったが、長い乗車だからか胃に沁みて落ち着く。
浜辺まで出て見ると荒々しい波が砂浜に打ちつけていた。
インド洋の海は太平洋とかに比べると小さいながらも強い気性を感じさせた。

ふと見ると、広場の隅に石碑が建っていた。
なんの石碑だろうか、近寄ってみると“TSUNAMI”の文字。
かつて起きたスマトラ沖地震により発生した大規模津波の慰霊碑であった。
2004年12月26日にマグニチュード9.1の巨大地震がスマトラ沖にて発生。
その2時間後、大津波がスリランカを襲ったのだ。その被害は震源地近くのインドネシアに次いで大きく、スリランカ国内で3万6千人もの人々が亡くなる甚大なものとなった。
ここヤーラでも津波の高さが12.5mにも達し外国人観光客50人が亡くなった。
そのうち8人が日本人であったとゆう。
石碑はその被害の記憶を風化させる事なく、公園の片隅で静かに伝え続けていた。
震災とゆう事では私たち日本人も他人事ではない。
被害に会われた方々の1日も早い復興を願うと共に、深く目を閉じ手を合わせるのだった。

時刻は午前9時。陽も高くなり始め、早朝羽織ってきたダウンベストも汗ばむ程になってきた。
ジープは再びサファリに戻り砂埃を巻き上げながら赤茶けた道を走っていた。

動物たちにも結構出会えたし、そろそろキャンプに戻りたいのだが、同乗したキャメラマンはまだまだシャッターチャンスを狙ってるようだった。

常時、一眼レフキャメラを助手席から構えてスナイパーのように動物の出現を狙っていやがる。
おいおい、今日も大概激写しただろう、お前は篠山紀信か!欲しがるねぇ。

と思っていると突然ジープを止めた。
なんだ、なんだ?なにもいないぞ?しかし熱血キャメラマン、熱烈にドライバーに指示している。
“もう少し前へ!”“もっと右へ”“止まれ止まれ”
よーく見ると、木の枝で鳥が餌を啄んでる!よく見つけたな!

夢中で鳥を撮影するキャメラマン。
一眼レフに向かいながらブツブツ言っている。
“いいね〜”“ナイス!”“パーフェクト!”
村西とおるか!!独り言が過ぎるぞ!

ようやく撮り終わるとやっとキャンプまで帰ってきた。
キャメラマンとドライバーにお礼をすると、キャメラマンが僕のスマホに今回撮影した写真を転送してくれた。
なんと参加したツーリストのために動物たちを狙ってたのか、お前って奴は!ありがとう!
最後に熱血キャメラマンの心意気を感じられたな。
ジョジョだったら戦士として認めている所、ヤレヤレだぜ。
なにはともあれ大満足のサファリツアーだった。

今回も股旅ブルース、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回、49話 アフンガラの海岸通りは夕陽を浴びて
をお送りします。

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