インド洋の波間に映る夕陽の面影

こんにちは。中年バックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをお読み頂きありがとうございます。 

世界を股にかけて旅する股旅ブルース。
今回はスリランカ南部の海岸沿いからアフンガラまで移動します。

インド洋に浮かぶ夕陽を目指せ!アフンガラのビーチリゾート

ヤーラ国立公園のサファリドライブからロッヂに戻ってきたのは午前11時頃だった。
キャメラマンとドライバーに別れを告げ、簡単なモーニングを取った。
と言ってもほぼランチぐらいの時間帯だが、これからの長旅を考えると何か腹に入れとかなければならなかった。
今日はここヤーラから南部の海岸沿いを渡り、西側のアフンガラまでローカルバスで移動する予定。

途中、マータラのバスターミナルで乗り換えてゴールを横目に通過する。
世界遺産ゴールはスリランカでも有数の観光地、要塞に囲まれた旧市街は植民地時代のコロニアル建築が残り、半島に立つ灯台からは美しい夕陽が拝めるとか。
今回もものすごーく心惹かれるが、泣く泣く割愛。次回は必ず行くから待ってろよ!ゴール!

ローカルバスはちょうどflameback eco lodge前の国道を通過するとの事。

ロッジ前の道路はバス停どころか、標識すらもない。
不安に待つ事数十分、彼方に中型のバスが見えて来た。
目を凝らすと英語で“YAZAWA”ならぬ“MATARA”の文字。これだ!バックパックを抱えながら、オーイオーイと手を振って乗車をアピール。
中型バスは少し通り過ぎたあたりで急停車した。
急いで着席すると、すぐさまバスも発進した。
スリランカてバス停ないんだろうか??いつもこんな感じ?改めてその緩さに感動するのだった。

アフンガラまでは5時間の旅。ヤーラを出るとハンバントータの市街地に入る。
道路沿いには、地元の人々の屋台や、簡素な青果店が多く見られた。

ローカルバスは所々で停車し、乗客を降ろしては新たに乗せて走ってゆく。車窓を流れる景色はいつも変わらない日常の風景だろう。

これまで様々な国を旅してバスや列車からの車窓をぼんやりと眺めてきたが、この緩やかな空気流れる日常の風景が最も癒される。
店先で談笑する人、食事を取る人、買い物する人。ショッピングセンターやチェーン店が乱立しすぎた日本ではあまり見かけなくなった姿だろう。昔ながらの郷愁が愛おしくてたまらなくなってしまうのだった。

乗車すること3時間弱、マータラのバスターミナルに到着した。
マータラはスリランカ最南端の街。人口4万人程だが、南部最大の都市だけあって商業の中心となっている。バスターミナルも2階建てで広々しており数十台のバス達が忙しなく発着していた。

乗り換えるのは、コロンボ行きのバス。
数あるバスから見つけ出すのは至難の技だ、バス待ちの人に尋ねると快く教えてくれた。
早速乗り込むとすぐにバスは出発した。

マータラからは海岸沿いの道をひた走る。
所々で海岸が垣間見え、雰囲気もリゾート感が濃くなってくる。

道沿いの屋台は新鮮な魚介販売に様変わりし、水着姿の観光客も増えてきた。
なるほど、スリランカ南部の海岸はリゾートホテルが多いと聞いたがこれほどまでに開発されているとは。

これまで山間部で緩やかな雰囲気だったせいか、一瞬躊躇してしまう。
ゴールを過ぎたあたりから車内に西陽が差し込んできた。
今日滞在予定のヘリタンスアフンガラには陽が沈むまでには着きたいのだが間に合うだろうか。

午後6時前、アフンガラに到着した。浜辺に出てみると未だ陽ははるか海上で燃えていたが、水平線上は曇天の様子。
インド洋に沈む夕陽を見たかったが、どうやら雲間に隠れそうだった。
波間に映る夕陽を眺めていると、これまでの旅を思いセンチメンタルな気分になるのだった。なんか・・、ええやん。そうゆうのって・・、ええやん。

今回も股旅ブルース、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回、50話 ヘリタンス・アフンガラはジェフリー・バワの理想郷
をお送りします。

ヘリタンス アフンガッラ
Heritance Ahungalla
Galle Rd, Ahungalla,
☎+94915555000
http://www.heritancehotels.com/ahungalla/