地元の人々で賑わうコロンボの巨大市場

こんにちは。放浪のバックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをお読み頂きありがとうございます。 

世界を股にかけて旅する股旅ブルース。
今回は最大都市コロンボの市場で日本人に馴染み深い食材に出会います。

芳醇な香り!コロンボのアスラン市場見かけたのは日本のアレ!?

耳をつく喧騒と雑踏。押し寄せる人の波に飲み込まれそう。
数百メートルにも及ぶ商店の列ははるか彼方まで続き、あたかも神社の縁日のようだった。
ここはスリランカ最大の都市コロンボ。
午前中にアフンガラを出発し、ローカルバスで到着したのだが、最大の都市とあって所々に建てられたビルディングに驚く事もさることながら、その人の多さに一瞬戸惑ってしまうのだ。
なんせ今朝まで滞在したアフンガラと言えばリゾートであるが、一歩奥に入ると長閑で穏やかな空気感じられる地方であるのだ、無理はなし。

最大都市と聞くと、ここが首都なのかと思われるがコロンボは首都ではない、旧首都である。
旧?そう、現在の首都はここから南東に10km程離れた場所にあるスリジャヤワルダナプラコッテだ。
1985年に遷都されたとは言っても、そこは面積17㎢程度の地域で首都機能も未だ建設途中との事。
なんだかローマにあるバチカン市国みたい、なんて事言うと怒られるだろうか笑。
長い名前で覚えにくいなぁ〜、コロンボの方が可愛くて良い。
僕はコロンボに1票!キャンペーンにせんとくんどうかな?余計なお世話である。

さて、そのコロンボだが駅前通りから東に向かった所にバスセンターがある。
マータラのバスセンターもまーまー大きかったが、さすが最大都市、負けず劣らず大きい。
売店も併設されてたりバスセンター感ムンムン!←?

すぐ横からは商店街が広がるのだが、これがまた長く、天六商店街とまではいかないが中々の長さ。
こちらも現地の人々でごった返していた。果てまで行くと体育館ぐらいの大きさの建物が見えた。
それは鉄筋の柱とアーケードだけで出来ており壁も入口もなかった。

中では至る所でござや籠に大量の野菜や果物が盛られ、通路沿いで販売されていた。
なるほど、ここは地域の市場か。建物は老朽化しているけれど、売り物は水々しく新鮮その物。
なにより、市場の活気に溢れてて旅行者の僕でも惹きつけられる雰囲気に満ちていた。

いいなぁ〜地元市場、僕にとっては旅先のパワースポットだな。

ふと見ると、魚介の干物も目についた。
そうか、スリランカてカレーに魚介を使うから干物も売ってあるんだな。
あれ、見覚えのある鈍器のような形、木刀にしては太すぎだし、動物の角にしては不恰好。
化石?パワーストーン?これは何かと聞くと、“ウンバラカダ”とのたまふではないか。
調べてみると、なんと鰹節らしいのだ!なぜ、スリランカに鰹節が!?
そう、スリランカでは鰹節も料理の材料として親しまれているのだ。

現地ではカレーや和え物の他、ふりかけにもなるウンバラカダ。元々はモルディブから伝わったらしいのだが、なんと日本より遥か昔から作られた説もあるとか。
遠い異国の地でまたもや郷愁に浸ってしまった。
これもスリランカの穏やかな空気がそうさせるのだろうか。

8日間で周遊して来たスリランカ。
移動は車、列車、バスと今回も弾丸旅行だったけど思う存分満喫できた。
それはスリランカに流れる緩やかな空気のせいかも知れない。
コロンボ、キャンディ、エッラ、ヤーラ、アフンガラと旅したが、どこへ言っても暖かく迎えてくれて、大自然と共生する暮らしを垣間見せてくれた。
今後スリランカは大きく発展し続けるだろう。
しかし、人々の中に流れる穏やかな心はいつまでも受け継がれるのだ。
なぜそんな事が分かるのかって?島国同志の不思議な縁さ。

今回も股旅ブルース、最後までお読みいただきありがとうございました。
スリランカの旅はこれにて終わりますが、股旅ブルースはまだまだ続きます。

Aslam Market
188 Keyzer St, Colombo 01100 スリランカ
9:00~19:00/日曜定休