世界一かっこいいキューバの人民ペソ紙幣

こんにちは。放浪のバックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをご覧頂きありがとうございます。

世界を股にかけて旅する股旅ブルース。
今回は、世界的な作家が通ったハバナのホテルに宿泊します。豪華ホテルはよくある有名人御用達か?それ以上か?

また来たくなる。ヘミングウェイも愛した老舗ホテルは期待以上!!

“有名人が足繁く通う店”ってよく耳にする。
そこは大抵、上質なサービスや高級な商品を提供してたりで、他の店とは一線を画すグレードの高い場所だったりする。
テレビや雑誌で幾度も紹介されたりホールなどの最も目立つ所には直筆サインやら肖像画が掲げられて、その格式に箔を付けてたりする。
しかし実際の所、そうでもなかったりするのが現実だ。
日本国内某所の、とある食堂にはズラリと芸能人のサインや写真が壁一面に掲出してあるが、突出して美味しいかと言われればそうでもない。
ごく普通の食堂の味だし、値段が安い訳でもない。
ではなぜその食堂に芸能人が多数押し寄せるのか。
答えは簡単である、そこしかないからだ。
その店の近隣は有名観光地だが、食事をする場所がその店しかないのだ。
厳密に言うと、他にもあるのだが現地の名物料理を食べたければそこしかない。
他にもグルメな有名人が通う店と紹介されていて、実際にはガッカリする場合もある。
それは単純にその有名人と自分の舌が合わなかっただけなので、これはもうしょうがない。
要するに、有名人が通う店と言って必ずしも自分の期待を超える程の感動があるわけではないのだ。

僕は齢40を過ぎてその事を学んばせてもらったので、昔ほどは期待しないようになっていた。ハバナにある老舗ホテル、アンボスムンドスもその内のひとつだった。
ハバナ市街の中心、オビスポ通り沿いにあるアンボスムンドスは立地の良さや1925年創業の高い格式だけが人気の秘訣ではない。
文豪ヘミングウェイが常宿として利用していた事でも有名なのだ。
ヘミングウェイは『老人と海』などの著作で有名なアメリカ合衆国の作家。
釣りと酒をこよなく愛した文豪は、半生のうち22年間をここハバナで過ごした。
その際、常宿としていたのがここアンボスムンドスなのだ。

ロビーに入ると、グランドピアノや豪奢なソファが配置されラグジュアリーな雰囲気を演出してくれる。
さすがに色紙に書かれたサインは貼られてないが、目を引くのは巨大なバーカウンターや、上界に上がる為のエレベーター。
バーカウンターは、ロビーの片隅に小ぢんまりとしたよくあるタイプではなく、一面に広がっておりチェックインカウンターよりも大きいのではないかと思うほど。
これもモヒート発祥国としてのおもてなしだろうか。
ロビー奥にあるエレベーターも素敵だ。
黒い鉄柵で覆われたレトロなタイプで、蛇腹式の内扉が付いている。
稼働時の半円形フロアインジケーターも珍しい。
荷物を部屋まで運んでくれたベルボーイが操作してくれたのだが、気さくに話しかけてくれて親しみやすい。

部屋は白を基調としたシンプルモダン。
角部屋だったので奥にある窓からはオビスポ通りやアルマス広場も見下ろせて眺望も抜群。
バーボトルもキューバのお酒が並んで気軽に味わえる。
屋上に上がってみると展望レストランになっており、キューバ料理の他、あさりのリゾットや海老のトマトパスタなど洋食も揃っている。
味も絶品!そこらの洋食屋より本格的で美味しいかも!夜は夜景を眺めながらバンド演奏も聴けてしまうのだ。

しかも、ヘミングウェイが当時滞在していた511号室は今では小さな博物館として公開されており宿泊者は無料で見学出来るのだ。

ハバナの老舗ホテル、アンボスムンドス。
有名人が通うホテルはいい意味で期待を裏切ってくれた。
立地も丁度良く、雰囲気も抜群!ハバナ観光には絶対おすすめだ。
今夜はモヒートなんて飲みながらヘミングウェイの生きた古き良き時代に浸ろうかな。

“へ〜イ、とりあえず生で!あっ枝豆もプリーズ!”

今回も股旅ブルース、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回、61話 ハバナを爆走するアメ車野郎たち
をお送りします。

Hotel Ambos Mundos
153 Obispo, La Habana, キューバ
☎+5378609529
http://www.hotelambosmundoshabana.com/