こんにちは。放浪のバックパッカー旅すけです。
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今回は、ハバナの名所革命広場を訪れます。キューバの偉人は世界中で愛されていた!
巨大な壁画にファン殺到。英雄たちの言葉は心に沁みる!!
天国のような楽園カヨラルゴ島で過ごした後は再びハバナに戻って来た。
穏やかな島の数日からすると、大都会ハバナの喧騒はやかましくも感じるがそれはそれでキューバ旅の醍醐味と言った所だろうか。
今日はローカルバスで市内周遊してみようと思う。
思えば滞在したのはオビスポ通り周辺ばかりで、近郊のローカルな地域には行ってなかったな。
早速バス乗り場まで直行するのだった。
市内の周遊バスはオビスポ通りを直進した先にあるエル・カピトリオ前、マルティ通りバス停から出発する。
到着したのはなんと2階建てのオープントップバス、なんだか香港みたい。
夜のネオン街を走るんじゃないんだから。
観光バスは人々が乗り込むとすぐに出発した。
あれ、地元の人達も何人か乗ってる。観光客以外も利用できるのかな?
2階席に着席すると風を切って気持ちがいい。バス上からは露店や公園も見渡せて人々の暮らしぶりが伝わる。
社会主義国とは言っても日本と遜色ない人々の生活に親近感を感じずにはいられなかった。
20分ぐらい走った頃だろうか、巨大な広場に到着した。
敷地内には数10台もの観光バスやクラシックカーのタクシーが駐車され、天を貫くかのような塔も見えた。
なるほど、ここが革命広場か。
革命広場はハバナ新市街にある広場。
メーデーや記念集会が開かれ、数十万人の人々が集まる事も。
周囲は内務省や情報通信省など、政府機関の建物が集まっているが、中でも有名なのは建物の壁に描かれたチェ・ゲバラとカミーロ・フエンゴスの顔。
革命の父チェ・ゲバラ、その生涯を解放と革命に捧げキューバ革命以後もボリビアでの革命にその身を投じた英雄。
そしてカミーロもゲバラと共にキューバ革命を戦った事で知られている。
2人の顔の下には彼らの人生を表す言葉が記されている。
ゲバラには“常に勝利に向かって”、カミーロには“いいだろ、フィデル”。
あれっそういえばフィデル・カストロは?なんとカストロ先生、偶像崇拝を嫌っていた為壁画や銅像の類が建立されなかったとか、カストロの壁画も見たかったなぁ。
ふと見ると近くで外国人観光客らしき家族が騒いでる。
なんだなんだ?どしたんだ?
聞いてみると、アルゼンチンから来たファミリー。
同郷のゲバラ先生が遠くキューバの地で大成されたのが感動らしい。
“チェ・ゲバラは私たちの誇りよ。今日は来れて本当によかったわ。”
ママったらすごい興奮ぎみ。さっきからずっとオーマイガー繰り返して写真パシャパシャ撮ってるし。
他にも南米系の人たちが集まって、まるで広場はファン感謝デー。
そのうちご本人登場で握手会でもするんじゃなかろうかって勢い。
都はるみディナーショーかっ!!きっと祖国アルゼンチンだけじゃなく、他の国々でも尊敬されてるんだろうなぁ。
革命広場でゆっくりした後は再びバスに乗車。ハバナ市内をぐるりと周遊した後はエル・カピトリオに戻ってきた。
時刻は午後1時、そろそろランチでもと思いやって来たのはRestaurant Donde Lis。
キューバの名産品と言えばサトウキビや葉巻が有名だが、高級なイメージのあるロブスターもそのひとつなのだ。
その漁獲高はなんと年間4,000トン!私たちが日本で口にする物もキューバ産かも知れないのだ。
そんなキューバ産ロブスターを早速注文してみた。
キューバ産の物はスパイニーロブスターと呼ばれる物で大ぶりでボリューム満点。
ぷりぷりの歯応えと柔らかな旨味が口いっぱいに広がるのだ。
更に付け合わせを頼むとバナナを平べったくした物を持ってきた。
実はこれ“トストネス”と呼ばれる料理でまだ熟してない青バナナを輪切りにしてフライにした料理。
ホクホクしてポテトみたいだ。
キューバってなんだか素朴でヘルシー、みんな明るくハツラツとしてるのはこの料理のおかげかも!美味しゅうございました、岸朝子です。ひさびさ!
今回も股旅ブルース、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回、65話 キューバのリズムよ響きゆけ
をお送りします。
Donde Lis Restaurante & Bar
Tejadillo, 163, Entre Habana y Compostela, 10400, La Habana, キューバ
☎+5378600922/12:00~0:00
http://dondelis.com/