股旅ブルース　６８話　NYのチェルシーマーケットでオイスターラバー

こんにちは。放浪のバックパッカー旅すけです。
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世界を股にかけて旅する股旅ブルース。
今回はNYの人気スポット、チェルシーマーケットを旅します。
ブラウニーにロブスター、グルメなチェルシーマーケットで出会ったジャパニーズ感動の牡蠣とは？

NYの人気スポット、世界のグルメタウンチェルシーマーケットをぶらり

ニューヨークの南西、ロウアーマンハッタンにチェルシーと呼ばれる地区がある。
その昔、アイルランド系移民や付近の埠頭・倉庫で働く港湾労働者の多い地区であったが様々なギャラリーが移転して来た事により1990年以降最新アートの発信地となった。
チェルシーの名はロンドンのチェルシーから来ている。
1750年にこの地を買い上げたイギリス人が名付けたらしい。
当時はおおよそ農地だったこの場所に祖国の地名を付けるとは、何かしらの縁を感じたのだろうか。

そんなチェルシー地区には観光におすすめスポットがいくつかある。
かつて食料や物品の運搬のために使われていた貨物鉄道の高架橋を再開発し、
遊歩道を作り空中公園としたハイラインや著名な芸術家や音楽家、作家が好んで滞在することで知られているチェルシーホテルなどが有名だ。
中でも人気なのが1997年にオープンしたチェルシーマーケットだろう。

元はオレオクッキーの工場だった建物を屋内型マーケットに改装したのだから驚きだ。
中はクッキー、パン、精肉、魚、キッチングッズ、デリやレストランと食に関係するショップがたくさん入っている。

レストランはワインバーからタイ料理、韓国料理、メキシコ料理にジャマイカ料理なんてのもある。
もうここだけで世界旅行が楽しめそう。
有名なファットウィッチベーカリーのチョコレートブラウニーやヒートニストのホットソースなんかはお土産にもピッタリだ。
階段を降りた地下街は食材店の広がるチェルシーローカル。

テーブル席も設けられているのでイートインとしても利用できる。
片隅には古き下町風の床屋なんかもあってかわいい佇まい。
紳士用お手洗いもオシャレだなぁ。

チェルシーマーケットの中でも一際目立つのがロブスタープレイス。
一見すると市場のような店内は新鮮な魚介が並びカウンター越しに料理を注文出来る。

名物のロブスターは丸ごと茹でてそのまま食べられるとゆうなんとも贅沢な一品。
メニューは他にもロブスターロールに寿司、生牡蠣、ちらしなどバラエティ豊富。
こんなNYで新鮮な魚が食べられるなんて思ってもみなかったなぁ。
しかも生牡蠣？なんで？実はNYの名産品は牡蠣。
マンハッタンでは古くから牡蠣がたくさん取れた為、現地の肉体労働者の間で元気になる食材として食べられていたのだ。
現在はNY北西部のロードアイランド州やメイン州産のものがほどんどだそう。
中には高級な西海岸産のものも並んでいる。
あれっよく見るとKUMAMOTOなんて名前がついてる！熊本産かしらん？

なんとこのクマモトオイスター、太平洋沿岸で養殖されるアメリカ産シカメガキと呼ばれる種類。
その昔、広島県と共に種牡蠣輸出を行っていた熊本県に由来するそう。
小ぶりで濃厚なクマモトオイスターは現在では高級牡蠣として人気だとか。
それはもう食べないと！

早速、生牡蠣数種と共にクマモトオイスターも注文。
サイドメニューでこちらも人気のクラムチャウダーも一緒に頼んでみた。
出てきた生牡蠣達は新鮮な海の香りがたっぷり！
ほんとだ、クマモトオイスターは日本で食べて牡蠣より小ぶりで小さい。
ツヤツヤと輝いた海のミルク達にレモンを絞るとまるでシルクを纏ったように輝きを増すのだ。
牡蠣大好きだー！ひと口頬張れば潮の香りが鼻腔を突き抜ける。
程よい塩味とレモンの酸味が絶妙なハーモニー。
特にクマモトオイスター、濃厚で味わい深い。美味いなぁ、NYの人がたらふく食べるわけだ。