ゴシックと幾何学模様の芸術的吊り橋

こんにちは。放浪のバックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをご覧頂きありがとうございます。

世界を股にかけて旅する股旅ブルース。
今回はブルックリンブリッジを渡ってマンハッタンに戻ります。
美しき巨大吊り橋で口ずさみたいのは、あの名曲だった!

鋼鉄ワイヤーの幾何学美。ブルックリンブリッジを渡る時何かが変わる?

流行発信地ブルックリンをぷらぷらした後は、ブルックリンブリッジを渡ってマンハッタンに戻る。
ニューヨーク島南部を流れるイースト川を股にかけて、巨大ブリッジを目指すのだ。
全長1825mのブルックリン橋は片側3車線の車道が広がる下段と人や自転車が渡れる上段に分けられる。
上段は観光客だけでなく、地元の人々がジョギングやサイクリングにも利用しているため、ローカルな雰囲気も味わえるのだ。
橋は真正面にゴシック調レンガの塔門が見えるのだが、両側は鉄骨、地面は木製という異素材の構造が不思議な感覚を味あわせてくれる。
更に塔上部から張り巡らされたワイヤーが徐々に広がり、まるで檻の中に捕らわれているかのようだった。

眼下にはアッパー湾に広がるイースト川が流れ、対岸のビル群を水面に浮かべているようだった。
今日はあいにくの曇天だが、白雲の風景に屹立するマンハッタンもまた粋だなぁ。

最近は年のせいか観光地の天候が気にならなくなってきた。
若い頃は写真映えや訪れた名所を満喫したくて、どうしても晴天がよかったのだが、いつからか雨でも曇天でも風情がある事に気付いたのだ。
例えば、カンボジアのアンコールなんかは菩薩像に雨がそぼ降るのも素敵だし、スロヴェニアの古城は曇天である事でその妖艶さを感じる事が出来た。
そりゃあ、バリやハワイのようなビーチリゾートは快晴が望ましいが、そこまで天候を望まなくなってきたのだ。
逆に考えると、大概のガイドブックの写真が快晴の中で、風雨激しい天気の時に来れるのは非常に稀ではないかと内心喜んだりする時もある。
どんな状況でも楽しんでしまうのはバックパッカーの性かも知れない。

橋を更に歩くと2箇所ある巨大塔門に近づいて来た。
40mもの高さから張り巡らされたワイヤーは周囲を取り囲み、ゴシック門に幾何学模様のような景観を作り出していた。
左右に吊られたワイヤーは鋭い遠近感を演出し空に吸い込まれるような気分にさせる。
スパイダーウェブに捕まったらこんな感じだろうな。
塔の真下まで来ると、もうひとつの遺跡みたい。
パリの凱旋門てこんなんだろうか。門を通過したら、ちょうど真ん中までたどり着いた。

ここは両側にワイヤーもなくフォトスポットとしても人気。ここまで歩いてきて、ずっと口ずさんでる歌がある。
橋を渡ると言えばそう、ハウンドドッグでしょ!
大友康平のアニキ、ブルックリンブリッジで名曲ブリッジ歌いますよ!
海風吹き荒ぶ中熱唱するも、その姿りんごちゃんである。
く〜!昭和世代にはたまらない!NYで熱唱すなっ!!

なんやかんやで橋を渡り終え、マンハッタンまで戻ってきた。
マンハッタン側は橋近くのブルックリンブリッジシティホール駅が最も近い。

ついさっきまでいたのに、マンハッタンの街並みがもう懐かしい。
これってもうニューヨーカーになった証拠かしら!?
木枯らしに吹かれながら雄大なブルックリンブリッジに別れを告げるのだった。

今回も股旅ブルース、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回、72話 NYのグランドセントラルで牡蠣熱がとまらない
をお送りします。

Brooklyn Bridge
Brooklyn Bridge, New York, NY 10038 アメリカ合衆国
http://www.nyc.gov/html/do
t/html/infrastructure/brooklyn-bridge.shtml