毎夜ステージの熱唱で盛り上がるレッドガーデン

こんにちは。放浪のバックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをご覧頂きありがとうございます。

世界を股にかけて旅する股旅ブルース。
今回は有名リゾートのペナン島を訪れます。
風光明媚な世界遺産の街、ジョージタウンには夜毎盛り上がる人気フードコートがありました。

ジョージタウンの夜は盛り上がれ!人気フードコートはショーもウマい!

バタワースを出港したフェリーが緩やかに進む。
午後のマラッカ海峡は穏やかで、照りつける陽光をキラキラと水面に映していた。

早朝、クアラルンプールのゲストハウスを出発して、中華街のバスセンターからマレーシア北部の街バタワースまで長距離バスで移動した。

チェックアウト時は受付にムスタファの姿が見えなかったのが残念だったが、前日の1dayツアーに参加してた日本人の女の子には別れの挨拶が出来た。
バタワースの街はほとんどの旅行者が対岸にあるペナン島に向かうフェリーに乗るだけなのでもっぱら通過の街と呼ばれているとか、いないとか。

船内には旅行者だけでなく地元の人々も乗り合い、和やかな雰囲気。
フェリーに乗ると、いつも香港のスターフェリーを思い出す。
昔ながらの格安切符や硬い椅子、錆ついた手すりなんかは風情があって本当に癒される。

しかし地元密着型のローカルフェリーは世界中、どこも赤字路線との噂だ。
廃線に追い込まれ巨額を投じた架け橋が建設されるのも無理はない。
このペナン島行きフェリーもいずれは廃線の運命を辿るのかも知れない、そう思うとこの20分間の乗船も感慨深く思えて来たのだ。

ペナン島のフェリー乗り場は島の北東部にある。
そこを中心に最も栄えているジョージタウンや北西側にバツーフェリンギがあるリゾート地区が広がっている。
ジョージタウンは植民地時代からの街並みが残る人口60万人の世界遺産の街。
多民族色も強く、ホテルやゲストハウスも多い為、滞在はこの界隈になるだろう。

港から10分程歩くとインド人街に出た。
通称リトルインディア、インド系の人々が多くすんでおり、ヒンドゥー寺院やインド料理屋などが通りをひしめく。
一歩足を踏み入れると、強烈な香辛料やお香の香り、大音量のボリウッドミュージックに心踊る事だろう。

時刻は正午に近く、激しい日差しに通りは閑散としていたが、商店じゅうから醸し出されるThis is Indiaな空気が重なり合って街を覆うかのようだった。
まるで見えない国境を越えたかのようにハッキリと感じられる!恐るべしインド人街!!

カラフルなインド人街を抜けて更に10分程歩くと今度は中国語の看板が目立ち始めた。
今度は中華街、インドから中国へと変わりマラッカのようなコロニアル風の建築が立ち並んでいた。
古い2階建ての洋亭をリノベーションし、ゲストハウスとして営業している。
1階は受付やバーラウンジ、2階に個室が造られ、近くにはショッピングセンターやレストランも多いのでバックパッカーとしては立地も最適だった。
チェックイン後、受付で食事について聞いてみると徒歩5分の場所にフードコート、南側には屋台街もあると教えてくれた。

夕刻、早速オススメのフードコートに足を運んでみた。
ゲストハウスを出て5分程歩いて行くと眩いばかりの照明と大歓声が聞こえて来た。
あれっ?なんだろう?コンサート?純烈でも来てる?それともナイター?周囲が柵で囲まれており、中の様子が見えないけど、どうもそこから聞こえて来た。

??フードコートはどこですか?大歓声に誘われるように柵の中に入ってみると、驚くべき光景を目の当たりにした。
見ると広大な敷地にびっしりとテーブルが並べられ、ほぼ全ての席が客らしき人々で埋まっている。
周囲には夥しい数の屋台が柵沿いに連なり、活気よく営業していた。

屋台の種類も豊富でシーフードから麺類からサテー、チキンライスと様々な料理が味わえるようだった。
最も驚かされたのは中央に円形のステージが設えてあり、地元タレントだろうか歌手が熱唱するたびに客から歓声が上がっていた。

歌手も入れ代わり立ち代わりの数人で披露している。
なんじゃここは?こんなフードコート見たことないぞ!
でもこんなお祭り騒ぎなテンション嫌いじゃない!
早速空いた席に座るとボディコンシャスなお姉さんが注文を聞きに来た。
バドガールならぬChangガールだろうか。

ビールを注文した後はクイッティアオとカオマンガイを頼んだ。
どれも美味しくて驚くほど安い。
なにより、このカラオケ聞きながら野外でビールがもう最高!
食べ終わっても、居続けてしまうのだった。

翌日も興奮冷めやらず、またレッドガーデンフードコートに来てしまった!
この好き者!今夜もカラオケが大盛況だが、昨日とは違う歌手が歌っていた。
昨日はマレー風大黒摩季だったが、今夜は男性アイドル風歌手が客席を盛り上げていた。
衣装の昭和感もたまらない。ビールと歌声に酔いしれながら、
明日もまた来てしまいそうな予感に密かに心踊らせるのだった。

今回も股旅ブルース、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回、82話 ペナン島のジョージタウンは白亜の街並み
をお送りします。

Red Garden Food Paradise
20, Lebuh Leith, George Town, 10000 George Town, Pulau Pinang, マレーシア
☎+60196651318/17:30~0:00
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