穏やかなお顔で安らぎを与える寝るブッダ

こんにちは。放浪のバックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをご覧頂きありがとうございます。

世界を股にかけて旅する股旅ブルース。
今回はペナン島にある世界の寺院を巡ります。
金色でカラフルな寺院は日本のそれとは一味も二味も違うのでした。

寝るブッダに立つブッダ。世界のお釈迦様は多様なスタイルで愛されていた

大仏のイメージといえば、日本人の僕からすると見上げる程大きいお釈迦様があぐらを組み印相(手のサイン)を結んでいるイメージが強い。
色は銅製の茶色だったり青みがかっていたり、穏やかな表情で参拝する人々に安らぎを与えてくれるのも特徴のひとつだろうか。
アジアを中心に広く信仰されている仏教だが地域によってその様相も違うらしく、日本の仏像と東南アジア諸国のそれとは若干異なるようだった。
残念ながらマレーシアは国教がイスラム教であるのだが、仏教寺院もよく見かける。
マラッカ、クアラルンプール、ペナンと旅した中でもその都度立ち寄っていたが、ここペナン島で仏像スタイルのかつてない違いを目撃する事となったのだ。

ペナン島の北部はバツーフェリンギと呼ばれ美しいビーチや大型ショッピングモールがあって観光客で賑わっているのだが、そんな場所も一本路地に入ればローカルエリアが広がっている。
ガーニードライブと呼ばれる海沿いの国道から南に向かってしばらくすると、何やらド派手な建物が見えてくる。

金色の屋根や仏塔はまさしくタイ仏教寺院の象徴であるが、まさかマレーシアでタイの寺院に行く事になろうとは。
近隣国からの移民も多いマレーシアでは、その人々の為の宗教施設も建てられているのだろか。

ここワットチャヤマンカララーム(寝釈迦仏寺院)もそのひとつで100年以上の歴史を持つ由緒ある寺院。

入口に立つハヌマーンとナーガの像が独特の雰囲気を醸し出している。
そしてなんと言っても寺院内部に鎮座する寝釈迦仏像。

全長33m、黄金の衣装を纏ったお釈迦様は優雅そのもの。
もう佇まいが大物演歌歌手。
お顔立ちが少しフェミニンなようではあるが、こんな安らかな眼差しで見つめられたら極楽浄土間違いなしだろうな。
これまさかプラスチックじゃないよな・・。

一方、道を挟んだ向かい側にも派手な寺院が立っている。
寝釈迦仏寺院よりも落ち着いてはいるものの、金色に万国旗にもはやテーマパーク。
気分もアゲアゲになる。

こちらはなんとミャンマー様式のダーミカラマ・ビルマ寺院。
もちろん近隣にはミャンマー人の集落があったりするのだ。

中庭には想像上の動物ピンサユーパが地球の平和を願っている。
そして本堂には黄金の袈裟を纏ったお釈迦様がいらっしゃるのだが、なんと立っているのだ。

座ってたり、寝てたりするお釈迦様よりも屹立してる方が威厳が凄そうだけど、こちらも色白で中性的なお顔立ち。
正に年末歌合戦の大トリを努めるかのような貫禄。
東南アジアのお釈迦様は豪華で柔らかい印象なのか?
もう絶対軽井沢に別荘所有してるな。失礼しました、、。
こちらもお参りして世界平和と旅の無事を祈るのであった。

タイ寺院とミャンマー寺院を巡ってみたけれど、日本の大乗仏教とは全く雰囲気が違うし、お釈迦様も寝てたり立ってたり。
国によって様々違うけれど、愛される大仏様である事に間違いはないようだ。
しかしこのマレーシア旅、モスクやら寺院やら寺ばっかり巡ってるな・・。
特に意味はないけど。

今回も股旅ブルース、最後までお読みいただきありがとうございました。
マレーシアの旅はこれにて終わりますが、股旅ブルースはまだまだ続きます。

Wat Chayamangkalaram Thai Buddhist Temple
17, Lorong Burma, Pulau Tikus, 10250 George Town, Pulau Pinang, マレーシア
☎+60164105115/8:00~16:00
https://www.malaysia-traveller.com/wat-chaiyamangalaram.html