こんにちは。放浪のバックパッカー旅すけです。
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今回からカイロの有名観光地シタデルに突撃します。
古代オスマン朝に築かれた城塞は今や様々な文化を堪能出来る新感覚遺跡でした。
モスクに博物館に展望台。遊べる城塞シタデルはテーマパーク感覚かよっ!
城塞(シタデル)とは都市、町の一角に建てられた要塞を指す。
本来はその堅牢な城壁や各所に造られた砲台で外部の武力集団から防護するために建てられているものだが、政治家や王侯貴族たちの住居も格納され都市住民からの攻撃から守る役目もあったとか。
都市全体を巨大な城壁で囲った城塞都市とはこの点で異なる。
城塞と呼ばれる場所は世界各地に残っており、その多くが世界遺産として昔年の歴史を伝えているのだ。
そんなシタデルだが、ここカイロには要塞としてだけではなく、宗教施設や行政機関の重要な拠点でもあった場所がある。
街の南東部、小高い丘の上に築かれたシタデルは長らく十字軍の侵攻に備えて造営された城塞。
古代アイユーブ朝の始祖であったサラディンによって建立され、休戦協定後は王宮が建てられエジプトの中心地となったのだ。
現在モスクや博物館など観光スポットとして見学出来る。入場料は60エジプトポンド(約450円)で学生証があれば半額にもなるらしい。今日はそんなカイロのシタデルに突撃してみた。
カイロのシタデルを代表するガーマ・ムハンマド・アリは観光客に最も人気の壮麗な建物。
ちなみにガーマとはモスクの事。
かつて強大な勢力を誇ったオスマン朝の時代に、その礎を築いたのがムハンマド・アリである。
1857年に完成したガーマ・ムハンマド・アリは当時イスタンブールのガーマを真似て造られたため、多数の巨大なドームと鉛筆型のミナレットを持つ。
壮麗な外観と共に内装も非常に豪華で、大きなシャンデリアにステンドグラス、無数のランプを訪れた者に息を飲むような美しい感動を与える。
中庭にはルクソール神殿のオベリスクと交換にフランス政府から送られた時計台がある。
今はもう動いてないがガーマの一部として歴史を物語っている。
シタデル観光で必ず訪れるべき場所であろう。
ガーマ・ムハンマド・アリの向かいにあるのが、青いドームが特徴のスルタン・ナセル・ムハンマド・モスク。
ムハンマド・アリのように煌びやかではないが、1300年代のモスクがどのようであったかを感じる事が出来る。
特筆すべきはメッカの方角を指し示すキブラのデザイン。
細かいデザインで壁の一部が円状に凹んでいる。
なんだかターミネーターが未来から転送されて来る場所みたい。
更に回廊のデザインも整然とした柱の列と天井の幾何学的な模様でモスクの崇高さを高めているのだ。
どうもこのモスクは土足厳禁なようで、入口で靴を預けるのだが中庭がめちゃHOT!両側をぐるりと周ろう。
シタデルには他にも警察博物館や軍事博物館、行政機関のあった当時の牢獄なんてのもあって中々楽しめる。
かなりオドロオドロしいがカイロの歴史を振り返るには興味深い。
シタデルの北側は広場になっておりカイロの街並みを一望出来る。
モスクあり、博物館あり、展望広場ありのテーマパーク感覚かよっ!
なんだかんだ言いつつもシタデル観光を楽しんだのだった。
けど夏のエジプトは猛暑中の猛暑、水分は十分取って、熱中症に気をつけなはれやっ!!
今回も股旅ブルース、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回、86話 カイロのラムセス駅から深夜特急で眠りたい
をお送りします。
サラ・エル・ディンのシタデル
قلعة صلاح الدين الأيوبي
27H6+H2Q, Salah Salem St, Al Abageyah, El Khalifa, Cairo Governorate 4252360 エジプト
☎+20225121735/8:00~16:30