メインストリートに軒を連ねる屋台のグルメたち

こんにちは。放浪のバックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをご覧頂きありがとうございます。

世界を股にかけて旅する股旅ブルース。
今回はソウル最大の市場、広蔵市場を訪れます。韓国のソウルフードが味わえる広蔵市場、そこには日本では味わえない意外な料理もありました。

ソウル市民の台所。広蔵市場は雑貨とグルメのパラダイス!

B級グルメの宝庫、広蔵市場(カンジャンシジャン)は鍾路にある。
地下鉄鍾路5路駅の8番口を上ると市場の群衆と食料品の香りに包まれる。
奥まで見通せない程の広大な建物の中には生鮮品だけでなく、屋台に食堂、衣類、寝具等の商店が軒を連ねソウル市民の台所として君臨しているのだ。

その姿はまるでアミューズメントパークのよう!
場内は区画事にジャンルが分けられており、生鮮エリアやうまいもん通りなど同業店舗があらかた集まって買い周りも便利
新鮮な鮮魚や精肉、野菜の他、キムチに乾物にスイーツまで多岐に渡る商店は見てるだけでワクワクする。
そして天井にはアーケードが設えてあるので雨でも雪でも楽しめると言う隙のなさ。
ここはディズニーシーかっ!?USJかっ!?
正に広蔵市場は食のテーマパークとして圧倒的な存在感を放っているのだ。

広蔵市場の歴史は古く、1905年日露戦争終結後にまで遡る。
当時、既に南大門市場があったが、その経営権は韓国にはなく、困窮を極めた時代であった。そこで経済の活性化を目的に国内初の常設市場として開設されたのが広蔵市場なのだ。

当初は農産物や薪炭のみだった小さな市場がこれ程までに成長するとは誰も想像し得なかった事だろう。

うまいもん通りの屋台飯はキンパにピビンパ、ピンデトック!

ぷらぷらしているとお腹もグ〜っと鳴って来る
早速、飯食いに突撃だ!
まずはうまいもん通りの屋台から。
市場の東側、南北に渡る最も大きな通りに屋台や食堂が広がっている。
その料理はキンパチヂミピビンバに、絶対外さないグルメ達が店先から手招きする
あ〜これ通過出来るかなぁ、その前に食い倒れてしまうんじゃないだろうか?
うまいもん通りは、そんな不安を強烈に醸し出す程のウキウキストリートなのだ。

通りのちょうど真ん中あたりにはピビンバの屋台が集結。
カウンターにはナムルや蕨をはじめ色とりどりの野菜がボールに盛られている。
注文するとオモニが手早く作り出した。
ライスに野菜たちを乗せて胡麻油とコチュジャンかけて出来上がり。

スプーンで混ぜると胡麻のいい香りが漂う
一口食べればナマスやキムチの酸味とコチュジャンの辛味がいい塩梅で美味しい、歯応えシャキシャキでクセになるのだ。
あ〜この喧騒の中で食べる屋台飯、ここって天国?
ご飯モノはピビンバだけではない、そう韓国グルメ代表キンパも黙っちゃいないぜ!

タクアンを巻いた細巻きに、これまた胡麻油かけて風味バツのグン!
ワサビのタレがツーンといいアクセントになるのだ。

通りの屋台でよく目にするのが、チヂミのような丸くて平たい揚げ物

回転すしの皿のようにうず高くつまれている料理こそピンデトックと呼ばれる一品だ。
チヂミ程は大きくなくまん丸い。
実はピンデトックの生地は小麦粉ではなく緑豆を挽いた粉との事。
揚げ焼きに近い調理でカリッと仕上げるのが特徴だとか。
けど、こんなに山盛りとはコリアンの中でもかなりの人気と見た。

軽めの食感だから、歩きながら食べられるソウルフード。ソウルだけに、、。
商店街でコロッケ買って散歩しながら食べちゃう感じですかーっ。
これもうソウル五輪金メダルだな。

日本では食べられない!ユッケ通りのタンタンイが美味い!

広蔵市場のB級グルメを堪能して、もうお腹いっぱいだけれど、今回の目的はそれではないのだ。
なんと、今や日本では提供不可となった牛肉ユッケが韓国では食べられるとのたまうではないかっ!
おいおいっ大丈夫かいっ?今コンプラとかうるさいよ〜。
いいんですっ!韓国は生肉OKなんです、ムムっ!
日本では久しく食べてないユッケ!これはもう食べるしかないっ!
早速突撃したのは市場内の通称ユッケ通りにあるプチョンユッケ本店

店頭にこれでもかと告知されたミシュランマークが、その美味さを物語っているのだ。
通りにはユッケ店が多数軒を連ねるが、中でも人気が高い為、並ぶ事必須だろう。

中はテーブル席のみで壁には写真と共にメニューが掲出されている。
まずはオーソドックスなユッケ(12,000ウォン)を注文。

赤く妖艶に輝くユッケ様がキターッ!
中央には朝陽のような卵黄が鎮座する神々しいお姿。
そしてなんとユッケの下には純白の果実、梨が隠れているのだ
卵黄を絡めた生肉を梨と共に頬張る!
う〜む、肉の臭みが全くない!!
濃厚な肉の旨みに梨の甘みが複雑に絡み合う新しい味わい!
日本では食べた事ない新感覚テイストだ。
実はプチョンユッケにはもうひとつ名物がある。
サンナッチと呼ばれる活きテナガダコをユッケに乗せたタンタンイ(32,000ウォン)なる料理が有名なのだ。
活きダコにユッケ!またしても破天荒な匂いがするぞ!

テーブルに届いたタンタンイはやっぱり破天荒そのもの!
瑞々しいユッケの上にはクネクネと活きのいいタコがダンシングしているではないか!
最初は躊躇しがちだが、一口食べると生肉の柔らかさとタコのコリコリとした食感がやみつきになるのだ!
これまた新感覚テイスト!
ユッケ一皿は結構量が多くて、2皿頼むと店員も二度見する程だったがあまりの美味さにペロリと完食するのだった。

今日は広蔵市場を巡ってみた。
市場はB級グルメの宝庫と呼ばれるが、それ以上の熱気や美味さを秘めている。
これからも市場の枠に囚われないグルメ観光地として、時代と共に変わり続けるのだろう。
しかし美味かったなぁ〜、ピビンバピンデトックユッケ。
どれもこれも韓国の魂(ソウル)を感じられたなぁ、ソウルだけに、、。

プチョンユッケ(부촌육회)
부촌육회 본점
165−11 Jongno 4(sa)-ga, Jongno-gu, Seoul, 韓国
서울특별시 종로구 종로4가 165−11
☎+82222671831/10:00~16:00、17:00~21:00

ウォン、カード(JCB、VISA、MASTER、AMEX)※一部使用不可の場合あり
https://bcyukhoe.modoo.at/