こんにちは。放浪のバックパッカー旅すけです。
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今回は朝鮮王朝最初の王宮、景福宮を旅します。歴史建造物は壮大ですが、庶民のグルメも壮大すぎたのでした。

創建600年!景福宮は自然と歴史のコラボレーション。

ソウルにはこれまで数えきれない程来ているのだが、もっぱら食べるか買い物ぐらいであまり旧跡や観光名所に行った事がなかった。
中年バックパッカー、頭は食欲と物欲しかないのか?
これはイカン!大好きな韓国、少しは教養を身につけないと。
と言う事で、ソウル市内にある景福宮に来てみた。

景福宮、韓国語でキョンボックンなんて可愛い名前の王宮だが、その歴史は激動であった。
開城は古く朝鮮王朝時代1392年にあたる。
当時の王宮としてその後200年使用されるが2度の火災により消失してしまう。
現在の場所に再建されたのは270年も経た1865年
その後、大韓帝国の統治が終了すると庁舎として建設され、過去に消失した離宮や門も復元された。
その役割は王宮から庁舎、博物館へと変わり、今はかつての歴史を伝える建築として存在している。
広大な敷地には優雅な庭園が配されており、宮殿の中にいながら豊かな自然とふれあう事が出来るのだ。

場所は明洞の北、鍾路にある。
地下鉄3番線景福宮が最寄り駅だ。
公共交通機関を使わなくても明洞からだと入口の光化門まで広場沿いを徒歩で行ける。

景福宮の正門である光化門は周囲を囲う城壁を組みする巨大な城門
門前では1日2回、衛兵交代が行われている。
守門将交代儀式と呼ばれ、色鮮やかな衣装をまとった衛兵役が伝統の交代式を見せてくれる。

だが観光アトラクションなので実際のものではないようだ。
儀式は火曜日を除き午前10時と午後2時に開催されているが、なんとこのショー無料で見学できるので、運良く通りすがりに開催されてたらちょっと立ち寄りたい。
光化門には見た事ない動物像が。

熊?たぬきか?グエムル?
どうもこの動物はカイチと呼ばれる想像上の生き物らしい。
ソウルのシンボルとして造られたらしいが、荘厳な古宮前にこの動物キャラクターがなんともチャーミング。
ぜひBTSとも共演してほしい。

光化門から入場すると、またもや巨大な門が続く。

興礼門勤政門と呼ばれるそれらは光化門とは違い正に門の造り、上部の壮麗な韓国装飾が美しい。
さながら日光東照宮のようだ。
勤政門を抜けるといよいよ正殿である勤政殿が見えて来る。

広大な石造りの広場の奥に建立された勤政殿はかつて様々な公式行事が執り行われた場所
奥に設えた深紅の玉座の前に立つと身の引き締まる思いなのだ。

景福宮は正殿の他にもいくつかの離宮や建造物もあって散策出来る。
正殿のちょうど裏手にある香遠亭は池の中心にポツンと佇む姿が美しい離宮のひとつ。

かつて高宗が厳粛な王宮の雰囲気に癒しを求めて造られた場所。
華美すぎず落ち着いた装飾は周囲の自然とも相まって静謐な空間を醸し出している。
香遠亭の名は“香りが遠くまで広がっていく”と言う意味で名付けられたとか。
六角形の洗練されたデザインて、かつての流行でもあったのだろうか。
それとも風水的な意味?いかがでしょうか、李家幽竹先生。

景福宮
경복궁
161 Sajik-ro, Jongno-gu, Seoul, 韓国
서울특별시 종로구 사직로 161
☎+82237003900/9:00~18:00 火曜定休
http://www.royalpalace.go.kr/

ノスタルジーなお店と立ち昇るけむり!ドラム缶で激ウマ焼肉。

豪華な王宮を体験すると、猛烈に庶民的な物を欲してしまう切ない僕
だけど、ドラム缶の焼肉なんてギャップありすぎるだろ〜!
かつて新村(シンチョン)にて営業していたドラム缶焼肉の食堂が現在は明洞にてオープンしたとか。
ちょっとちょっと〜、河川敷で食ってんじゃないんだから。
けどそのシチュエーション、嫌いじゃない・・!早速明洞にUターンだ。
延南ソ食堂ドラム缶焼肉の老舗

昭和な雰囲気漂う店内にはテーブルもイスもいっさいナシ。
不規則に並んだドラム缶からはモクモクと煙が立ち、数人が囲んで食べているのだ。

う〜む、もはや食堂とゆうか、飯場である。いいね〜この場末感。
オモニ!焼肉盛り合わせを頼む!えっないって!?
焼肉と言えばタンにハラミにホルモン食べて冷麺で締めないと!
なんとここ、メニューは骨付き牛カルビ(1800ウォン)のみ!やだっ強気!

しかしこの牛カルビ、タダ者ではないのだ。
醤油や砂糖、ニンニクなど特製ダレに4時間漬け込んだお肉は柔らかくてジューシー
網に広げられた巨大な肉を豪快に焼き上げてハサミでジョキジョキ。

ひとくち頬張れば、甘めのタレが口いっぱいに広がる
肉汁溢れるお肉は弾力もあって食べ応え抜群なのだ。

う〜まい!これはもう椅子なくていい!
だけど白飯も欲しいなぁ〜。
ライスやキムチも用意されてないけど、このお店持ち込みOK!
近くのコンビニでパックのご飯とキムチ買って来て食べられるとは、延南ソ食堂どこまで強気なのか!

昔懐かしい雰囲気で食べるドラム缶焼肉は情緒もあってか、ことさら美味くまた立ち寄りたくなる庶民派レストランなのだった。

延南ソ食堂 明洞
연남서식당
韓国 Seoul, Jung-gu, Euljiro 2(i)-ga, 번지 1층 199−61 금강
☎+8223186400

白濁スープが五臓六腑に染み渡る、ソルロンタンは2度味わう!

お肉で腹いっぱいになったけど、やっぱり糖質も食べたいなぁ〜、なんて思っていると明洞の路地裏にソルロンタンのお店発見!
ソルロンタンとはご当地ゆるキャラではなくて、牛の肉、骨を長時間煮込んだ料理
韓国の代表的な料理で白濁した乳白色のスープが特徴だ。

ミソンオクは地元で人気のソルロンタン専門店
こちらも老舗な内装と隠れ家的な雰囲気が中年の心をそそりまくるのだ!

名物のソルロンタンはキムチとライスがついて11,000ウォン、牛肉大盛りだと13,000ウォンとリーズナブル。
テーブルに運ばれてきたソルロンタンは未だ煮立ち、灼熱の湯気を立ち昇らせている。

う〜む、茹で肉のいい匂い!沈んだお肉は歯応えあるけど、薄切りで食べやすい
シミシミの肉汁と塩気が美味しい。
ソルロンタンの楽しみはこれだけではないのだ、キムチを入れて味変したり、ご飯と合わせてクッパのようにも味わえるのだ!
やばい〜糖質食べたかったけど、補充しすぎちゃう〜。
今夜は牛肉焼いたり、茹でたり、まぁどちらも超絶美味しいな〜。

歴史的建造物の景福宮から韓国のソウルフードを堪能したが、やっぱり韓国奥深し!
かつての高宗もまさか後世、ドラム缶で立ち食い焼肉するなんて思いもよらなかった事だろう。
いや?意外とこっそり宮殿裏で食べてたりして。
そんな庶民派な王様なら一杯飲んでみたいね。チャミスルチュセヨ〜。

味成屋(ミソンオク)
미성옥
25−11 Myeongdong-gil, Jung-gu, Seoul, 韓国
서울특별시 중구 명동길 25−11
☎+8227768929/6:00~21:00
https://commerce.redtable.global/ko/store/14408