股旅ブルース　３６話　シャウエンのダールザンブラで見果てぬ夢を

こんにちは。中年バックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをお読み頂きありがとうございます。

世界を股にかけて旅する股旅ブルース。
前回まで、シャウエンの神秘的な街並みに心奪われ、ついつい吉幾三の雪国を熱唱してしまう場違いな中年バックパッカー旅すけなのでした。
今回はそんなシャウエン旅行にオススメのホテルをご紹介します。

青の町を一望できる、ホテル・ダールザンブラの魅力！

青の町シャウエン。そこは町並み全てが青く神秘に包まれた不思議な町。
そんな童話のような世界にステイ出来るオススメ宿をご紹介。
今回、訪れたのはダール・ザンブラさん。ホテルやゲストハウスと違って、なにやら聞き慣れない名前・・。ダール・ザンブラのDar（ダール）とはアラビア語で家とか館を意味する言葉。
異国の地でもマイホーム感を醸し出してくれるなんて素敵な演出！
名前だけでマラケシュのリヤドのようにキュンキュン期待してしまうのだ。
40過ぎの中年男ですが、何か？

さて、ホテルまでの道のりだが前回もお伝えしたが、シャウエンの旧市街も迷路のように入り組んでいる為、初めて足を踏み入れた方はまず迷うだろう。
今はスマホのガイド機能があったりするが、それでも分かりにくかったりするので不安な方は現地ガイドを雇うのも一つの方法だ。
町の入り口にあたるアイン門からだと北東に登って行けば、所々にある看板を目印に早ければ徒歩10分で到着する。

まぁ町をぶらぶらしながらたどり着くのも旅の醍醐味でもあるので、時間に余裕があればそれも楽しいだろう。
渡辺真知子さんの『迷い道』なんて口ずさんだりしてね。

僕はと言えば、旧市街に入ったものの、これまた速攻で迷子になってしまったので通りすがりの人に頼んで連れてきてもらったのだ・・。
そしてまたしてもチップの金額で揉めたのだが、
あくまで気持ちなので相応以上の額を求められても断固拒否である。

土産屋などが並ぶメインの通りから左手に坂を登って町を見下ろせるあたりにザンブラはある。
空色の壁に紺色の扉、煉瓦の庇にシルバーのファティマの手が目印だ。

中は白を基調とした壁に、これまたシャウエンブルーを模したような調度品やファブリックでまとめられて可愛い内装である。

部屋もこじんまりとしているが、浴室や洗面台もリヤド風デザインで雰囲気を感じさせる。
なにより屋上テラスからの眺めが最高だ。
小高い場所からシャウエンの町を一望すると、この町の神秘的な青さを更に堪能出来るのだ。
可愛らしいソファやテーブルでゆっくりするもよし、晴れた朝は朝食も取れる抜群のロケーションだ！

ホテル内は無料WiFi完備、レセプションも24時間対応、サニア・ラメル空港からも車で約60分と好立地！

こちらのダールザンブラ、一泊なんと€63（日本円でおよそ8180円）！！なんたる価格破壊！リーズナボーすぎるだろ！※値段は季節によって変動します。事前にお確かめ下さい。

屋上テラスで町を見下ろしていると旅情に耽ってしまう。
地球の裏側モロッコの小さな町シャウエン。♪思えばとおくへ来たもんだ～と海援隊の唄が身に染みる。
おいおい、昨日から昭和の歌謡曲ばっかり思い出して。一人で旅しているとたまに寂しさがこみ上げてくる。若い子達が数人で旅しているのをみると、ちょっぴり羨ましかったり・・。
年を感じるなぁ～・・。
いやいや、センチメンタルは似合わないぜ。辺境だろうが、一人だろうが旅し続けるぞ！と心に誓うのだった。←この心に誓うって所がすでにオヤジである。

腹も減ったので飯でも食いにいくか。
町の中心地であるハマム広場までは徒歩４分と程近い為、食事や買い物するのも便利。
夜のディナーはMariscoTwinsさんで。
そういえば、タジン鍋はあれほど食べたのにクスクスを食べてないな。
クスクスとは小麦粉から作られる粉食で、1mm程度に丸められてそぼろ状にした小さな粒を肉やスープと一緒に食べる料理。北アフリカが発祥だが、中東やヨーロッパ、ブラジル等世界の広い地域で食べられているのだ。

早速、肉と野菜のクスクス（４０ディルハム）を注文。
出来立ての湯気に包まれたクスクスはふかふかの食感が味わい深い。
野菜と煮込まれて程よい甘さ、タジンとはまた違った風味を楽しめる一品だった。
最後もやっぱりモロッコの郷土料理ハリラ（８ディルハム）で。
温かいスープが胃に沁みる。優しいうま味に今回もペロリと完食してしまうのだった。