夜明けも美しいトロントの市街地

こんにちは。放浪のバックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをご覧頂きありがとうございます。

世界を股にかけて旅する股旅ブルース。
今回はトランジットでカナダ、トロントに立ち寄ります。
NYに負けない程の大都会トロントでは高層ビルの夜景や名物のサーモンを楽しめる。
そして天使と鬼に出会ってしまったのです・・。

カナダの大都会トロントでサーモンと夜景と怒りの女神

NYの旅も本日最終日。
キューバの帰りにちょいと立ち寄ったつもりだったが、とても濃密な4日間だった。
タイムズスクエアにグランドセントラル、チェルシーにブルックリンと様々行ってみたけど、最先端でファッショナブルな中にも伝統や格式に溢れ、日々驚きに満ちていた。
もっともっとニューヨーカーとして街中を闊歩したいが、FBIが許してくれないだろうからここらで退散するとしよう。
最後は念願のメトロポリタン美術館に寄ってみたりして。

よく映画で見る黄色いスクールバスもNYの街並みをバックにするとオシャレだよな〜。

出国は再びニューアーク空港へ。
高架線上の列車からはダウンタウンの街並みが見れてなんだか懐かしい気分。
古いアパートの前でおしゃべりする人や、店先で野菜を売ってるグロッサリーとか、普通の暮らしが垣間見れるがこれもNYの姿だろう。
空港も小じんまりとしてローカル感漂う。
飛行機に乗り込むと定刻通りに飛び立った。

さようなら、私のNY・・。

昼間だけど、ちあきなおみの夜間飛行の感じ。
小さくなるNYの街並みを窓から眺めてセンチメンタルぶるが、日差し強くてすぐシェード下げる。暑っつい、、。

ユニオン駅前はオフィス街でNYに負けないくらいの大都会だった。
とゆうかっ寒ーいっ!!こんな寒さ初めてっ!
なんとカナダのトロント、1月は最低気温がマイナス8度まで下がるらしいのだ。
どおりで凍える程なわけだ。
セーターに厚手のダウンジャケット来ててもまだ震える。
トロント市民は日々この寒さの中、暮らしているかと思うと本当に感服する。
元来、僕は常夏の島が大好きで、寒さには滅法弱い。
こんな寒さを体感するのが初めてだった。
もう顎外れるんじゃないかって程、ガチガチ言ってるし!早く、はやくホテルへ!!

本日宿泊するのはワンキングホテルアンドレジデンス。
駅から徒歩圏内、都心のど真ん中にあり、利便性抜群。
周囲にはスタバやレストランもあって食事にも困らない。
チェックインすると部屋は上階との事で早速突入する。
ドアを開けると驚きの絶景がっ!
近隣の高層ビル群の美しい夜景が窓いっぱいに広がっている!
まるで昔見たタバコのCMみたい。

煌々と光を放つオフィスの照明が規則的に並び、現代アートのような景観を造り出している。建物の合間から見える煙が都会の雰囲気を醸し出す。
ブルース・ウェインとか見下ろしてそうな夜景だな。

チェックインした後は、夕食に向かう。
ホテル近くでシーフードが美味しいレストランを発見。
トロントと言えばサーモンでしょ!って事でサーモンのムニエルとまたまた牡蠣をオーダー。

サーモンは日本の鮭よりも大ぶり。
ふかふかで淡白な味はカナダならではだろうか。
付け合わせのきのこやソースとも相性抜群だった。

牡蠣は小ぶりのひと口サイズ、濃厚な旨味が口いっぱいに広がるのだ。
どうもこのレストラン、現在は閉店してしまっているらしい。
美味しくて雰囲気も良かっただけに惜しいなぁ・・。

お腹いっぱい大満足でその日は終わったのだが、翌朝ちょっとしたトラブルがあった。
いつものようにホテルの朝食を食べにロビーに向かったのだが、事件はそこで起きた。
僕は朝食が大好きで、特にホテルのビュッフェ形式の朝食は殊の外楽しみにしている。
もちろん、旅中は下町の屋台飯や安食堂も大好きで、いつも腹が減って早朝目が覚めてしまうのだ。
ワンキングホテルの朝食もメインからサラダから様々揃っており、朝っぱらからヨダレだらだら。
席に着こうとすると、満面の笑みを浮かべた中年のお姉さまが迎えてくれた。
“グッモ〜ニ〜ン!”なんて、ウィッキー顔負けの天使のような笑顔で色々接客してくれるのだ。
ビュッフェだからテーブルから取りに行こうとすると、代わりに取っててきてきれて“エンジョイ!”なんて言ってくれる。
いや〜すごい接客、日本でもなかなかこんなおもてなししてくれないよなぁ。
お腹もいっぱいになり、あのお姉さんのおかげで素敵な朝を迎えられた。
席を立とうとすると、お姉さんがお会計のシートを持って来た。
そうだ支払いね。その時充分なカナダドルないからカードでお願いしたら、専用の端末を持ってきてくれた。
この端末が曲者で、料金とチップ代を自分で入力しなければならないのだ。
これがどうも使い方が分からない。
あれやこれや苦戦していると、お姉さんへのチップ代を0で会計してしまったのだ!
あっと思った時には遅く、無情にもジジジとゆう音と共にレシートが流れ出てしまったのだ。僕は申し訳なさそうに“ごめんなさい、会計にチップが入ってない”と言ってお姉さんに端末を返すと、それまで満面の天使のようなお姉さんの笑顔がみるみる変貌し、真っ赤な鬼の形相になったのだ!!
お姉さんてば、怒りを堪えつつも勢いよくレシートを引きちぎったのだ!!
え〜〜!!そんな豹変する〜!?
“ごめんて、チップだけ別で払わせて!”
“いいえっ結構よ!!”
怒り狂った姉さんはプイッと別のテーブルに行くと、それ以降笑顔を見せる事はなかった。
そりゃそうだよね〜、チップは彼らの大事な収入源だもの。
でもそんな怒る〜!?大魔神並みの変貌ぶりだったぞ!
姉さん、ごめんなさい。

まぁそんなこんなで今回の旅も終わったのだった。
NYと少しだけカナダを周ったけど、やっぱり食べ物は世界でもトップクラスに美味しいな。
それに意外と昔ながらの建物とかが残ってたりと、大都会NYの新しい一面を見る事が出来た。チップのシステムはなんとか分かりやすくしてほしいんですけどね・・。
最も記憶に残ってるのは、自由の女神ではなく、トロント怒りの女神だった。

今回も股旅ブルース、最後までお読みいただきありがとうございました。
ニューヨークの旅はこれにて終わりますが、股旅ブルースはまだまだ続きます。

One King West Hotel & Residence
1 King St W, Toronto, ON M5H 1A1 カナダ
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