こんにちは。放浪のバックパッカー旅すけです。
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今回はエジプト南部の街、アスワンを旅します。他民族な街アスワンは旅行者にも優しい街でした。
他民族な街アスワン。ナイル川沿いに広がるバリアフリータウン
カイロを出発した寝台列車は１３時間かけて終点アスワンに到着した。
時刻は午前１１時、頭上から見下ろす太陽が憎たらしい程絶好調の中、僕はホームに降り立った。
ホームなのか鉄板なのか！足元から込み上げる熱気でキツネ色に焼かれそう。
うだる暑さにゲンナリしながら駅舎に入るも、人の波にまたうだる・・。
よく見ると、アラブ系の他にもアフリカ系の人々がチラホラ。
それもそのはず、アスワンはエジプトの中でもスーダンに近い南部の街。
かつて交易で栄えたこの街には、ヌビア人と呼ばれるアフリカ系黒人種も多く暮らしているのだ。
人口２４万人、エジプトの都市の中でも比較的少なく地方に位置するアスワンだが、有名なアスワンハイダムやアブシンベル宮殿への観光拠点としてインフラが進んでおり、駅から続くマーケットにはアーケードやバリアフリーの道路等旅行者にも優しい。
なんせナイル川に沿って南北に伸びた市街地は小ぢんまりとして１日もあれば周遊出来るだろう。
今日はナイル川沿いのホテルを予約したのだが、沿岸までは徒歩で行ける。
駅前や川沿いには団体観光客のバスやクルーズ船が多く停泊しているので、欧米人やアジア系も多く見かけられる。
チェックインの後、街中をぷらぷらするが、人はまばらで閑散とした感じ。
この酷暑だ、日中は恐らく屋内でゆっくりしていることだろう。
バナナの叩き売りならぬ、販売のお兄さんも暑そう。
ちょうど腹も減ってきたので駅近くのレストランへ。
Makka Restaurantは旅行者から地元の人まで幅広く愛されているエジプト料理のレストラン。
店内は広く、テーブル席も8席程。
気さくなマネージャーが対応してくれた。
頼んだのはフライドラム（140EGP）とグリルチキン（110EGP）。
どちらもライスと野菜スープがついてくる。
野菜スープはズッキーニが入ったトマトスープ、そして一風変わっているのがライス、
なんとこれまたマカロニミックスのライスなのだ。
これもコシャリと言うんだろうか？
少ししょっぱくて食べやすい、現地ではモロヘイヤスープをかけて食べるそうだが、なかなかお腹いっぱいになりそうだぞ。
とは言えラムもチキンも肉汁たっぷりで美味しかったのでペロリとたいらげてしまったのだった。
バックパッカーの夢は夜開くのか！？アスワンのマーケットは夜開く
時刻は夕方６時を回り、陽も翳って来ると徐々に賑やかしくなって来る。
駅前のアーケード街は店を開け始め、カフェのテラスでは多くの地元民が一杯のミントティーで長居している。
こう見ると、アスワンの街は本当にヌビア人が多く多民族な地域なのだと気づく。
閑散とした昼間とは一転、街は活気に溢れ、土産屋やレストラン、屋台、商店からは呼び込みの声が響く。
駅前のカフェなんかは店先まで客が溢れ夢中で何かを見ている。
よく見ると店の奥に設置されたテレビでサッカー中継を見ているようだった。
なんだか昭和の日本を感じさせる。
昔は日本人も電気屋の店先で白黒画面の力道山に熱中したんだろうなぁ。
ローカル食堂オススメNO.1 。Abeer Restaurantは安くて旨い！
夜風も心地よくなった頃、腹の虫も鳴り出した。
さてさてアスワンでの食事も2回目、今度はローカルな食堂でも行ってみよう！
Abeer Restaurant はアーケード街の裏手、駅から徒歩３分の好立地にあるローカル食堂。
店先では名物のケバブやチキンがぐるぐるグリルされて、通行人を誘惑するような美味しい香りを放っている。
店に入ると陽気な兄さんが裏手の離れを案内してくれた。
路地奥にあるこちらもAbeerの店舗でメニューも同じ。
今回はハーフサイズチキンのグリルとサラダ、ライス、スープのセットと1/4ケフタ（ひき肉の串焼き）のセットを注文すると、なんとどちらも85EGP！
さすがローカル食堂、安〜い！
でもでもお味はどうなの？エジプトまで来て安かろう悪かろうじゃ堪んないよ〜！
ところがどっこい、味もバツグン！
ケフタはスパイスの香り高く、クミンの風味が肉の旨味と共に口いっぱいに広がる。
チキンも柔らかく食べやすい。
そのままでも美味しいし、フムスをディップしてサラダとエイシでラップサンドもおすすめだ。
う〜む、Abeer中々のお店、しかも店員の兄さんたちも色々気にかけてくれて最後は一緒に写真撮ってくれた。なんだか地元に帰って来たみたいな懐かしい感じのローカル食堂だな。吉田類さん、酒場じゃないけど来て下さ〜い。
アスワンの街を１日堪能したけれど、治安は悪くないし、物価も安い。
なにより街が小ぢんまりしてるから駅周辺でだいたいの事が済む。
これはもうグッドタウン賞受賞だな。←勝手かっ！！
余裕があれば沈没パターンだが、明日はアブシンベルからルクソールに向かわなければならないのだ、ガックリ・・。
夜の商店街を歩きながら、アスワンとの別れを惜しむのであった。
Abeer Resturant
مطعم عبير
3WX2+P9M, Unnamed Road, Abu AR Rish Qebli, Qism Aswan, Aswan Governorate, エジプト
☎+201147000805/12:00～4:00
