こんにちは。放浪のバックパッカー旅すけです。
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今回はソウル市を流れる憩いの河と激ウマ豪快グルメを堪能します。美しい景観有する河川の果ては思いも寄らない料理でした。
高層ビルの谷間を流れる清渓川は自然と癒しのスペクタクルロマン。
ソウル都市圏の人口はおよそ2,600万人。
中心部に乱立するビルディングやオフィス街を見ると、もはや先進国ではないかと思わせる。そんな大都会ソウル特別市にも緑豊かな場所がある。
明洞から徒歩で行けるのが清渓川だ。
清渓川は元々自然河川でかつては生活用水などの排水から水質汚濁が問題視されていたとの事。
ソウル市はこの問題を解決する為、上部に高架道路を建設し完全に蓋をしてしまったのだとか。
しかし、かねてより市民からの清渓川を復活させて欲しいと言う声も多く、2005年から復元工事が開始され現在の綺麗な景観を有する河川として復活したのである。
今や河川沿いには広場や遊歩道も造られソウル市民だけでなく観光客にも憩いの場として親しまれているのだ。
河川はソウルの中心部、明洞北部と仁寺洞の間を東西に流れている。
地下鉄だと光化門駅から東大門駅まである為、景福宮や広蔵市場(カンジャンシジャン)に行きがてらプラプラ歩くのがオススメ。
川沿いの各所には遊歩道への階段も設置されているのでいつでも上り下り可能だ。
遊歩道沿いは植樹や渡り石が造られて景観も和やか。
高層ビル群と河川のギャップがなんとも不思議だけど、ちょいと散策するにはちょうどいい観光名所なのだ。
東大門の必食グルメ!タッカンマリは豪快すぎるウマすぎる!
自然の散策に癒されていると、ついつい東大門まで来てしまった。
おいおい、清渓川は2.5kmぐらいあるそうだけど、ウォーキングには長すぎだぜ。
東大門市場は様々な商店や美味しい食堂がある事でも有名。
中でも人気なのがタッカンマリ横丁だ。
タッカンマリとは韓国語で“鶏一羽”と言う意味で、その名の通りタライぐらいの大鍋でまるまる一羽をグツグツと煮る料理。
それってサムゲタンじゃないの?と思われるが、そこは似て非なる物。
鶏肉の中に高麗人参やナツメグ・餅米などを入れるサムゲタンは薬膳料理の位置づけ、対してタッカンマリは水炊きのような鍋料理として親しまれているのだ。
まぁ僕はどちらも大好きなので、正直どうでもよいのだが。
そんなタッカンマリの店が連なる横丁で人気なのが、陳ハルメタッカンマリだ。
愛くるしいオモニの看板が目印のこちら、なんとタッカンマリ元祖だと!
えっオモニが考えたの?
それって栗原はるみも土井カツ代もビックリじゃないか?
ちょっと感動しながら入店すると、広い店内がほぼ満席状態。
ここ人気だからいつも混雑なんだよな。
早速名物タッカンマリ(28,000ウォン)を注文。
鶏一羽が丸ごと入ったどエライ鍋がテーブルに運ばれて来た。
キャシー塚本の料理コントかよっ!
透明スープがグツグツと煮たって来ると、店員さんがハサミで切り分けてくれる。
柔らかく煮込まれた鶏肉は臭みもなくトロットロ!
何より歯応えのある胸や、柔らかい手羽など色んな部位を味わえるから飽きずに食べられる。しかもなんと、厨房脇ではセルフでキムチ食べ放題なのだ!
おいおい、乳酸菌どんだけ取るんだ!
そのまま食べるもよし、鍋に入れて煮込むもよしだ。
他にも麺やじゃがいも、餅もサイドメニューとしてご用意。
そして最後は濃厚な鶏だしスープを飲み干したい。
あ〜、ソウル来るならやっぱり冬だよなぁ。
世紀の出会い、クルポッサムは牡蠣と豚の極上コラボレーション!
タッカンマリ食べて腹いっぱい!
しかしあのダイナミックな料理、韓国のこうゆう破天荒な所ホント嫌いじゃないぜ!
だが聞けば更に破天荒な韓国飯があると言うではないか!
なにっ!ヤホーで調べてみるとクルポッサムなる恐るべき料理があるらしいのだ。
クソーっもう腹いっぱいだっつーのに、まだ攻めやがるのか!BOY・・食ってやるぜ・・。
場所は清渓川から北に向かった鍾路。
昔ながらの街並みがあるのに、そんな破天荒飯が!?
地下鉄鍾路3街駅の14番口を上がったあたり、よく見ると煌々と輝く横丁の入口に行列が。
そう、ここが噂のクルポッサム横丁。
狭い路地には数十軒の食堂が軒を連ね、どこのお店も行列が出来ている。
なんだなんだ?一蘭ラーメンかっ?それとも年金受給日のATMかっ?
さすが韓国の豪快飯、その人気ぶりが伺える。
今回突撃したのは、横丁のちょうど中程に位置するチャングンクルポッサム。
国内のメディアでも何度も紹介された超有名店だ。
例の如くテレビ出演の看板がデカデカと掲げられている。
店内は縦に長く、奥側が広くなっている。
入口の厨房やレジスターが老舗の食堂って感じがして懐かしい。
席に着くと早速クルポッサム(28,000ウォン)なる物を注文してみた。
待っているといつものようにナムル、チシャなど小皿料理が並べられたと思ったら、イカの辛炒めとコンロ上には大ぶりのジャガイモや牛テールのような肉がスープと共に煮込まれた鍋も持って来られた。
えっこれ頼んだっけ?
聞けばこれもサイドメニューでついて来るとゆうではないか!
もうっこうゆう太っ腹なところ、大好き!
コンロで更に煮込むと唐辛子と胡椒で真っ赤に。
柔らかくなったお肉はトロトロだし、ジャガイモはホックホク。
鍋のおつゆは肉の旨みがしみ出て美味辛い〜!
後引く美味さで、クルポッサム食べる前に腹いっぱいになっちゃうよ!!
ジャガイモたっぷりカムジャタンとイカ炒めで一杯やってると、オモニが両手に大皿抱えてやって来た。
出た〜、これが噂のクルポッサム!!
皿上には活き造りのように綺麗に並べられた豚肉とキムチ、そしてこんもりと盛られているのはなんと生牡蠣ではないか!
そう、クルポッサムの“クル”とは牡蠣、“ポッサム”とは煮豚の事。
韓国の破天荒グルメ、クルポッサムは煮豚と生牡蠣を葉野菜で巻いて食べる料理なのだ!
豚と牡蠣なんて豪快な組み合わせ、絶対日本人には思いつかないだろう。
今回の旅、これ食べたかったのだよ〜。
新鮮なチシャに煮豚とキムチ、照り輝く生牡蠣を巻いて頰張りんご〜。
う〜ん、クリーミーな牡蠣と柔らかく煮込まれた豚肉のマリアージュ!
キムチの旨みが素敵なハーモニーとなって鼻腔を突き抜ける!
うまい〜!こんなうまいとは!どおりで隣りのお姉さん達も焼酎グイグイ飲んでるはずだな。葉野菜はチシャの他にゴマの葉もあったり、もやしナムルで味変も可能。
これあんまり日本人て知られてなさそうだけど、是非是非食べて欲しい一品だ。
清渓川の散策でカロリー消費したのに、タッカンマリにクルポッサムと激ウマグルメで余計太っちゃうじゃないか。
しかし、ホント韓国料理て豪快で破天荒!
更に美味しいと来てるから、また食べたくなるんだよなぁ。
これはもうジャパンにもっと広めるしかない!姉さん、事件です!
チャングンクルポッサム
종로3가 장군굴보쌈
서울특별시Seoul, 韓国
☎+82222749548/10:30~0:00