夜市のような賑わいが毎日続くぺタリン通り

こんにちは。放浪のバックパッカー旅すけです。
いつも股旅ブルースをご覧頂きありがとうございます。

世界を股にかけて旅する股旅ブルース。
今回からマレーシア編、東南アジアのマレー半島に広がる熱帯の国を旅します。
他民族が共存するSDGsな国は旅行者にも優しい所でした。

クアラルンプールの中華街は夜中も熱い!祭りのようなペタリン通りを散策。

もう10年近く前になるが、マレーシアを旅した。
当時、特にマレーシアに思い入れや強く行きたい気持ちもなかったが、なんとなく楽な旅がしたかったのだ。
とゆうのも、マレーシアは治安が良い、物価も安い、交通の便もいいと三拍子揃っているので気を張らずのんびり旅が出来ると考えた。
期間は7日間、ローカルバスでクアラルンプール、マラッカ、ペナンと旅した。

予想は的中、上記に加えてマレーシア人の優しさにも触れあえて終始快適な旅だった。
定年後にマレーシア移住する日本人が多いと言うのも頷ける。
僕もいずれはマレーシアで優雅な暮らしを、と思うのだがいかんせん貧乏バックパッカー、夢のまた夢だろうなとため息ばかりの日々なのである。
く〜、セレブになりたい!!

マレーシアへは香港経由のキャセイパシフィック航空を利用した。
大好きな香港に立ち寄りたかったが時間に余裕もなく、泣く泣く後にするのだった。
クアラルンプール国際空港に到着したのは午後8時頃。
空港はそれほど混んでもおらず、こじんまりとした造りがより印象的だった。
空港を出ると中心地のKLセントラル駅へ行くエアポートエクスプレスの駅が目の前にある為、初めての人でもわかりやすくて便利だろう。

セントラル駅には30分程で到着した。
ここから市内各所へはモノレールで行けるのだが、今回予約したトラベルハブゲストハウスは中華街にある為、近くのパサールスニ駅まで移動する。
空港とは違ってセントラル駅は結構な賑わい。
さすが中心駅、夜中でも明るくてカフェや商店も開いている。
駅に直結のモノレール乗り場に行くと、なんだか見覚えのある光景。
これってバンコクのBTSみたい!アジアって感じがするなぁ〜。

モノレールの車窓から夜の街並みを眺めているとパサールスニ駅に到着した。
駅を出てゲストハウスに向かうのだが、裏道で暗い事もあって中々見つからない。
同じ通りをウロウロしていると、ゲストハウスに上がる入口の前を何度も往復している事に気づく。
なんだここかよ!疲れながら階段を上がると、大量の靴やサンダルが散乱していた。
あーこれもうゲストハウスあるあるね、みんな入口で脱ぎっぱなしなんだら~。

受付には眼鏡をかけた若い男が座っていた。
彼の名はムスタファ、顔立ちからしてマレー人だろう。
笑顔の柔らかい真面目そうな男だった。
チェックインを済ませて、夕食の取れる食堂がないか聞いてみると、この辺りは中華街で近くのペタリン通りには屋台やフードコートもあるらしいのだ。
腹もペコペコだったし早速繰り出してみた。

ゲストハウスを出て北側の大通りに出ると煌々と光を放つ門が見えた。
造りは中国風で、この地域が中華街である事を物語っている。
門の上部には“Jalan Petaling”と書かれている。
Jalanとはマレー語で“道”とゆう意味。
この門からが中華街のメインストリートであるペタリン通りになるのだ。
なるほど、ムスタファが言ってた通り、全長750mもある道の両側には夥しい数の屋台や商店が並んでいる。

食品や衣料品だけでなく、ブランド品??のような雑貨まで幅広い。
裏通りと違ってこちらは昼間のように明るく雑踏もすごい。

それもそのはず、近隣は広東人や客家の他、安宿も多い為バックパッカーらも集まるため朝から晩まで賑わっているのだ。
まるで台湾の夜市のようで気分も上がる。
ペタリン通りの中心部まで行くと広い敷地に屋台とテーブルが並べられたフードコートを見つけた。
よしっマレーシア最初の晩餐はここだな!

TangCity FoodCortと書かれた入口をくぐると、中華風の美味しそうな匂いが漂ってきた。
中は10店舗ぐらいの店が周りを囲み、中心が食事スペースとなっている。
メニューはヌードルの店もあれば、サテーや海鮮などの店もある。

概ね中華料理を出す店が多いのだろう。
深夜とゆう事もあってか閑散としており数カ所に設置された扇風機の強風の音がやたらうるさかったのを覚えている。

席を決めると早速フライドライスとビールを注文した。
運ばれてきた生ビールを飲むと、とてつもない快感が込み上げてくる。
アジアの見知らぬ土地で、喧騒の中飲むビールの美味さよ!
日本にはないこの開放感、堪らんな〜。
愛想のない店員や、汚い便所、これだからアジアはやめられないのだ。

程なくするとフライドライスも運ばれてきた。
これこれ、庶民の味〜!すごく美味しいわけじゃないのにどこか懐かしく癖になる。
やっぱりマレーシア来てよかったな〜。

僕はアジアを旅するといつも心が落ちつくのだ。
それは日本の同調性や横並び意識に息苦しさを感じているからだろう。
このゆる〜い感じがいつまでも受け継がれる事を願いながら、マレーシアの夜は更けてゆくのだった。

今回も股旅ブルース、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回、75話 マラッカに出没するデコチャリ伝説
をお送りします。

Tang City Food Court
21-27, Jalan Hang Lekir, City Centre, 50000 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur, マレーシア
6:00~23:00